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『となりのトトロ』に出てくる英文法

今回は『となりのトトロ』英語版DVDで重要な英文法項目を含むセリフをとりあげます。

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目次

『となりのトトロ』の英文法

第4文型

What? He lent you this? Oh, my. Look how beat up it is. 
「へえーあの子が?いやだよこんなぼろ傘。」

動詞の後に目的語が2つ続く文型を第4文型と呼びます。lentはlendの過去形ですが、「lend+O1+O2」で「O1にO2を貸す」という意味になります。これを第3文型にすると「lend+O2+to O1」になります。He lent this to you? になるわけです。beat upは動詞に見えますが、実は「(物が)使い古しの、ぼろぼろの」(=in bad condition)という意味の 形容詞です。ハイフンがついてbeat-upということが多いです。

Here. The postman left us your telegram.
「電報。留守だからって預かった。」

leftはleaveの過去形です。「leave+O1+O2」で「O1にO2を残す」という意味になります。この意味では第3文型にすると leave+O2+for O1となります(The postman left your telegram for us.)。postmanは「郵便配達人」。これはイギリス英語です。アメリカではmailmanと言います。ジブリアニメの英語版は大体アメリカ英語なのですが、なぜか『となりのトトロ』の英語版だけはイギリス英語がよく出てきます。

第5文型

I’ll give her the corn that I picked. That will make her better.
「メイがとったトンモコロシ、お母さんにあげるの。」

最初の文は第4文型です。give+O1+O2は「O1にO2を与える」という意味。give+O2+to O1と言い換えることができます。次の文は「主語+動詞+目的語+補語」の第5文型になっています。ここでの補語は目的語を説明しています。That will make her better. に相当するセリフは日本語版にはありませんが、英語版では「このトウモロコシはお母さんの体の調子を良くする」という意味のこのセリフがつけ加えられています。

付加疑問

We’ve picked enough, haven’t we? Let’s take a rest. 
「さあ一休み、一休み。」

「~ですよね」と相手に同意を求めたり、正しいかどうか確認したりするときに、平叙文の後に簡単な疑問の形を加えることがあります。これを付加疑問と呼びます。肯定文の後には否定の付加疑問をつけます。逆に否定文の後には、肯定の付加疑問をつけます。ここでは we have picked…という肯定文の後なので、haven’t we? という否定の付加疑問が続いています。pickは「~を摘み取る」。enough vegetablesのvegetablesが省略されています。take a restは「休息する」です。

感嘆文

What a lucky girl you are.  
「いいねー、めい。」
Yeah, but she yells at me a lot.
「でもお姉ちゃん、すぐ怒るよ。」

「What a (もしくはan)+形容詞+名詞+S+V…!」の形で喜び・悲しみ・驚きなどの感情を強く表すことができます。これを感嘆文と言います。感嘆文では主語(S)と動詞(V)がよく省略されますが、ここではちゃんと主語と動詞が示されています。yell at Aは「Aに大声を上げる、どなる」。

命令文

Come on, girls. Let’s put the laundry away. 
「そろそろ洗濯物をしまわねえと。」

「Let’s+動詞の原形」は「~しよう」という提案・勧誘を表わします。come onは会話文でよく出てきますが、「さーさー」、「早く~」という感じで何かを急き立てるときによく使います。put A awayは「Aを片付ける」、laundryは「洗濯物」です。

Let’s not worry.
「大丈夫だよ。」

「~しないようにしよう」 という意味のLet’s…の否定形は、Let’s not…です。worryは「心配する」。

動詞

使役動詞

When I saw this tree, I knew this would be a good place for our family to live. And I think it will make your mother feel right at home. 
「お父さんはこの木を見て、あのうちがとっても気に入ったんだ。お母さんもきっと好きになると思ってね。」

「Oに~させる」という意味を表わす動詞を使役動詞と言います。使役動詞にはmake, let, haveなどがありますが、「make+O+動詞の原形」は「無理やりOに~させる」という意味を表わします。feel at homeは「心休まる、くつろぐ」。rightは文意を強調しています。「まさに」というニュアンスです。この英文を直訳して「無理やりお母さんをくつろがせる」と訳すとわかりにくくなります。ここだったら絶対お母さんは心休まるよと言いたくて、makeが使われているのでしよう。makeの代わりにletを使うと「お母さんがくつろぎたかったら自由にくつろげるよ」ということになり、まずはお母さんの意思が大事というニュアンスになります。

知覚動詞

Have you seen a girl walking this way?
「妹を捜してるんです。女の子、見ませんでしたか?」

seeやhearややfeelなどの近くを表わす動詞は「知覚動詞+O+動詞の原形」の形で「Oが~するのを見る[聞く、感じる]」などの意味を表わします。目的語の後が動詞の原形ではなく「知覚動詞+O+現在分詞」だと「Oが~しているところを見る」という意味になります。ここではサツキが「こちらの方へ歩いている女の子を見ませんでしたか?」と尋ねています。

時制

現在時制

Here comes the bus. 
「バスが来た。」

現在時制が慣用的表現で使われている例です。目当てのものが来た時に注意を喚起するために「ほらAが来たよ」という意味で Here comes A. と言います。

未来を表わす表現

We’re going to visit Mom at the hospital! 
「おかあさんのお見舞いに行くの~!」

サツキらは病院にお母さんを訪ねに行っています。ここでのbe going toは確実に起こりそうなことを表わしています。willよりも確実性が高い感じです。

現在完了

Dad, come here! There’s definitely something weird in this house!
「おとうさーん、やっぱりこのうち何かいる~!」
That’s great. I’ve always wanted to live in a haunted house ever since I was a little boy. 
「そりゃあすごいぞ。お化け屋敷に住むのが子どもの頃からお父さんの夢だったんだ。」

everは「~以来」という意味のsinceを強調しています。ただの強調なので外しても文意はほぼ変わりません。訳は、ever sinceは「~以来ずっと」とするとよいでしょう。haunted houseはお化け屋敷。お父さんは子供のころからずっとお化け屋敷に住みたかったと言っています。過去のある時点から現在までそうなのだから現在時制が用いられています。

現在進行形

Dad, acorns are falling from the ceiling. 
「部屋の中にどんぐりが落ちているの。」

現在進行形は「am [are, is]+~ing」の形で現在進行中の動作・出来事を表わします。ここで、Acorns fall from the ceiling. と現在形で表現すると、「どんぐりは屋根から落ちるものだ。」という持続的な状態を表わしますが、現在進行形にすることで、常に起きていることではなく、今起きていることだ、という限られた期間内の動作の継続を表わします。

That’s great, Granny. Mom’s coming home on Saturday. 
「今度の土曜日、お母さん帰ってくるの。」

ここでの現在進行形は「現在進行中の動作・出来事」ではなく、「確定的な未来・予定」を表わしています。on Saturdayという今ではなく未来に関する副詞句が文にあったら後者の意味になります。

助動詞

can

You can only see them when they want you to. 
「でもいつも会えるとは限らない。」

英語版では「トトロらがメイに見て欲しい時にのみ、メイは彼らを見ることができるんだよ」という意味になっています。ここでのcanは「~できる」(可能)を表わしています。

Can you find the stairs and open all the windows up there? 
「階段を見つけて二階の窓を開けましょう。」

英語セリフでは「~してもらえますか」という意味の「依頼」のcanが用いられています。より丁寧に言う場合は、canをcouldにします。「すべての窓」はall windowsとすると「特定化されていないすべての窓」という意味になりますが、ここでは「二階にある部屋の窓すべて」と特定化されているのでall the windowsとなっています。the all windowsとは言わないので間違えないように気をつけてください。up thereは上にあるからup、ここではなくここから離れたそこにあるからthereが付け加えられた考えればよいです。

Well, it could be ghosts, but ghosts don’t usually like to come out on nice days like this. 
「そうさ。こんないいお天気にお化けなんか出るわけないよ。」

ここでのcouldは「~することがあり得る」という意味の「可能性」を表わしています。canでもかまいません。come outは「出てくる」。

mustとhave to

My train was delayed, so I had to wait for the next bus. 
「電車が遅れてね、バスに間に合わなかったんだ。」

mustとhave toはどちらも「~しなければならない」(義務・必要)という意味で一番よく使われます。delayは「~を遅らせる」、be delayedは「遅れる」。wait forは「~を待つ」、the next busは「次のバス」。次に来るバスは限定されているので必ず定冠詞のtheがつきます。

Something must have happened to her.
「お母さんに何かあったんだ。」

「~に違いない」と話し手が確信していることを表わすときにmustを使いますが、「~したに違いない」という時は、「must have+過去分詞」の形にします。happen to Aは「Aに起こる」という意味です。

should

What should I do with it, Granny? Dad won’t be home till evening.
「おばあちゃん。お父さん、夕方まで帰らないの。」

shouldは「~すべきだ」という「義務・必要」を表わします。Grannyはgrandmotherの口語形です。Dadは「お父さん」の口語形、be homeは「家にいる」。

used to

I used to be able to see them when I was your age. 
「ちいちぇえ頃にはわしにも見えたが。」

used toは「~したものだった」という過去の習慣的行動を意味します。現在もしているの場合はused toを使えません。

受動態

Then right now, the forest spirits don’t want to be seen. 
「ね、いつでも会えるわけじゃないんだよ。」

right nowは「現時点では」、forest spiritは「森の精霊」、want to doは「~することを望む」。ここで「望んでいない」のは「見る」ことではなくて「見られる」ことなので受動態でbe seenになっています。

不定詞

Mei was walking home from school with me. So, it was really nice of him to help us out. Tell him thank you.  
「メイもいたからとても助かったの。でもカンタさんが濡れちゃって。」

不定詞の意味上の主語は「for A to do」の形で表すことができますが、「It is+形容詞+for A to do」(Aが…することは~である)の構文では、形容詞により「It is+形容詞+of A to do」 の形になります。その一つがniceです。It is nice of A to do…で「Aが…するのは親切だ」という意味になります。実際の訳では、「Aに…してくださってありがとうございます」といった感じにしましょう。

Would they help Mom get better? 「お母さんの病気にも?」
Of course they would. 「もちろんさ。」

「help+O+to do」(Oが~するのを手助けする)のtoがよく省略されます。フォーマルな英語を書くときはtoを省略しない方がよいですが、会話では省略されることが多いです。Would they help Mom get better? のtheyはかんたのおばあちゃんが作った野菜の事です。この話を真に受けたメイは、とうもろこしを病気のお母さんに渡すために1人で病院に行こうとし、メイが行方不明になったと町中で大騒ぎになります。

分詞

Out of the way, Mei. I can’t close the door with you sitting there.
 「こらこら。雨戸が開けられないじゃないか。」

英語字幕では、with you thereとなっていますが、英語音声を聞くと、この箇所はwith you sitting thereと言っています。つまり、正確には
Out of the way, Mei. I can’t close the door with you sitting there.
です。
「あけて」とか「どけて」という時に Out of the way! と言います。分詞構文の主語が本文の主語とちがう場合は、分詞の前に主語を主格のまま置きます。いわゆる独立分詞構文ですが、「Oは~しながら」という付帯状況を表わすときは、「with+O+…ing」の形にすることが多いです。「メイ、そこをどいて。あなたがそこに座ったままではドアを閉めることができないよ」。ちなみにここでのdoorは引き戸です。

動名詞

Don’t forget to take your shoes off, girls. 
セリフなし

to不定詞や動名詞は他動詞の目的語になることができますが、動詞には、①to不定詞だけを目的語にとる動詞、②動名詞だけを目的語にとる動詞、③to不定詞と動名詞のどちらも目的語にとる動詞があります。さらに③では目的語をto不定詞と動名詞のどちらにしても意味が変わらない動詞と、意味が変わる場合があります。forgetは③で意味が変わる動詞です。forget to doだと「~するのを忘れる」、forget …ingだと「~したことを忘れる」という意味になります。Don’t forget to do…だと「忘れずに~しなさい」、「~することを忘れるな」という意味になります。take A offは「体につけているものを外す」という意味です。衣服、帽子、靴、メガネ、指輪でもなんでも体につけているものであればこのイディオムを使えます。

疑問詞

So, how do you like the new place? 
「どうだ、気に入ったかい?」

おとうさんが、川にいる魚に夢中のサツキとメイに「どうだ、気に入ったかい?」と尋ねています。このように How do you like A? は「Aはどうですか?」と尋ねる時に用います。

What if a huge one came chasing after you? 
「だってこーんなの出てきたらどうすんの?」

What if…?は「もし~だったらどうなるだろうか?」を意味します。chase afterは「~を追いかける」。まっくろくろすけが怖くないというメイに対して、サツキがちょっと脅してますね。

What kind of fool forgets his umbrella at school when it’s raining? 
「雨が降ってるときに傘を忘れるバカがどこにいるの?」

what kind ofは「どういう種類の」。foolは「ばか」。 お母さんは傘を差さずにずぶぬれになって帰ってきたカンタにカンカンに怒ってこう言っていますが、帰る途中に雨が降り出した場合には学校に傘を忘れることもあるでしょう。

接続詞

Kanta, hurry up, or you’ll be late for school. 
「カンタ、早くしないと遅れるよ。」

hurry upは「急ぐ」、be late for schoolは「学校に遅れる」。orは命令文の後にくると「さもないと」という意味になります。

Hey, I need your help. It looks like somebody’s hidden the stairs to the top floor of the house. 
「さあ、仕事仕事。二階の階段はいったいどこにあるでしょうか?」

「~のような」という意味のlikeは前置詞としてよく使われますが、アメリカの話し言葉では同じ意味で接続詞としてよく使われます。接続詞なので後にはS+Vの文が続きます。口語的な表現なのでライティングの時はlikeを接続詞として使わないようにしましょう。「二階の階段はいったいどこにあるでしょうか?」は英語セリフでは「誰かが家の最上階につながる階段を隠しているみたいだなね。」という意味に変わっています。

We’ll feed her lots of my vegetables while she’s here.
「んじゃ、どんどん食べてもらわなくちゃ。」

feedは「AにB(食物)を与える」という第4文型の動詞です。lots ofはa lot ofでもオーケー。接続詞whileは「~ではあるが」という意味もありますが、ここでは「~している間に」という意味で使われています。

関係詞

Well, I’ll talk to my teacher and see what we can do. 
「おばあちゃん、先生に話してくる。」

seeは「~を見る」ではなく、「~を確かめる」という意味です。whatは先行詞を含んだ関係代名詞です。「~するところのもの」(the thing(s) that [which])を意味します。whatが導く節は名詞節になり、文中では、主語・目的語・補語のいずれかになります。ここでは動詞seeの目的語になっています。

That’s where we planted the acorns. 
「木の実をまいたとこだよ。」

whereは場所が先行詞の関係副詞です。先行詞はthe placeです。先行詞がthe placeの時は先行詞を省略できます。このセリフはThat is the place where we planted the acorns. のthe placeが省略された形です。

Everybody, try laughing. Then whatever scares you will go away. 
「みんな笑ってみな。おっかいないのは逃げちゃうから。」

whoever, whichever, whateverは複合関係代名詞と呼ばれ、「~する人[もの]はだれ[どれ、何]でも」という名詞節を導く用法と、「だれ[どれ、何]が~しようとも」という譲歩の副詞節を導く用法があります。ここでのwhateverは「~するものは何でも」という意味で名詞節を導いています。scareは「~を怖がらせる」、go awayは「逃げる、姿を消す」という意味です。

前置詞

Satsuki, Dad wasn’t on the bus. 
「お父さん、乗ってないね。」

「バスに乗って」という意味ではin the busと言ってもいいですが、バスのように空間が広くて歩き回れる乗り物の場合はonが使われる傾向があります。乗り物の中で椅子に座ったらその場から動き回れない場合はinのイメージの方があいます(e.g., in a car [車の中で])。

Hold it over your head. Like this. 
「こうやって使うのよ。」

holdは「~をつかむ」です。itは傘のこと。likeは「~のように」。ここで「あなたの頭の上で」という意味で on your headと言うのは間違いです。onだと表面に接触しないといけないので、傘を頭につけてささないといけなくなります。overは「真上に」を意味しますが、対象物に接触してもしていなくてもかまいません。

Just wait by the phone.
「そこで待たせてもらいなさい。」

前置詞byは「~によって」という意味で使われることが多いですが、by the phoneのbyは「~のそばに」を意味します。

副詞

It was probably just some soot gremlins. 
「こりゃ、まっくろくろすけだな。」

probablyを「多分」という意味で覚えている人は多いでしょうが、日本語の「多分」と英語のprobablyはかなり語感がちがいます。日本語の「多分」は十中ニ三の確率でも使いますが、probablyは「十中八九そう」というニュアンスです。「五分五分」でもprobablyは使えません。そのときはpossiblyとなります。

How could she ever leave such sweet girls like you?
「こんなかわいい子たちをおいて、どこのだれが死ねっかい。」

ここでのsweetはcuteという意味です。everは英和辞典にはいろんな意味が載っています。例えばweblio辞書には「かつて、いつか、これまでに、かつて(…することがない)、決して(…ない)、いずれ、これまで、今まで、いつも、常に 」と説明されていますが、これではeverの語感をつかめません。everは基本的に3つの意味しかありませんが、その中でもほとんどの場合at any timeという意味で用いられます。ここでも「お母さんがあなたのようなかわいい女の子を置いてけぼりにすることがあろうか?」という文にeverが加えられて「いついかなる時でも」という意味が追加されています。

時制の一致

以下、時制の一致に関するセリフを3つ見てみます。時制の一致がよくわからない人は以下の記事を確認してください。

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時制の一致の6つの原則と2つの例外パターン 複文の主節の動詞が過去時制の時には、名詞節の従位節の動詞もそれに合わせて過去の形にする、というルールを「時制の一致」と言います。「時制の一致」が適用されるのは「従位節が名詞節の複文」においてです。

Mei, hide. Whoops. I thought that was a policeman.
「メイ、隠れて。おまわりさんじゃなかった。」

警察官だと思って隠れたら、郵便屋さんだったという場面。時制の一致のために従位節の動詞が主節の動詞の時制に合わせて過去形になっています。I thought that is a policeman. は間違いです。

Mom said she was gonna sleep in my bed with me. 
「お母さん、メイのお布団で一緒に寝たいって。」

これも時制の一致で、she is gonna..ではなくshe was gonna…になっています。be gonnaはbe going toの口語形です。

She said you two can call her ‘Granny’ if you’d like. 
「応援に来てくださったんだ。」

英語版ではセリフがまったく変わっています。「おばあちゃんのことをGrannyと呼んでもよいと彼女は言っているよ。」という意味ですが、時制の一致があったら、She said you could call her…となりますが、ここでは時制の一致がなされていません。これからのことを強調したいときはこのように時制の一致が無視されて現在形で表現されます。

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