whatの用法
関係代名詞のwhatは先行詞なしに「~すること(もの)」(the thing(s) that [which])という意味で用いられます。whatが導く節は名詞節で、文の主語・目的語・補語になります。
whatの導く名詞節
文の主語
ラステルのお母さんとナウシカの間の会話です。「ラステルの母です。」「お母様。」「ほんとにごめんなさい。私たちのしたことはみんな間違いです。」
“I’m Asbel and Lastel’s mother.” “You’re their mother.” “Please forgive us. What our people did was horribly wrong.”
「ほんとにごめんなさい」が英語版では「どうか私たちを許してください」という意味に変わっています。ここでwhatが導く名詞節であるwhat our people didは文全体の主語になっています。
他動詞の目的語
ハウル「見て!こんな変な色になっちゃったじゃないか!」
“Look what you’ve done to my hair!”
whatが導く名詞節であるwhat you have done to my hairが文全体の目的語になっています。
前置詞の目的語
【例文】This is an example of what I was mentioning earlier.
「これは私が前に言及したことの一例である。」 whatが導く名詞節であるwhat I was mentioning earlierがofの目的語になっています。
補語
カブ男が杖を拾ってきてくれてソフィーが彼に「これはぴったりの杖だね。ありがとさん。」と言います。
Thank you, this cane is perfect, it’s just what I need.
whatが導く名詞節であるwhat I needはbe動詞の補語になっています。
「~するだけの量[数]、~しようと、~であろうと」の意味で
フィオがガソリン代が高いとカンカンに怒っています。「ガソリンがイタリアの3倍だって。メチャクチャよ」
Porco, the price of gas here is ridiculous. He’s charging us three times what we pay in Italy.
gasとはgasolinのことです。ridiculousは「ばかげた unreasonable」、charge A Bは「AにBを請求する」、three timesは「3倍」という意味です。ここでのwhatは「~するだけの額」を意味し、three times what we pay in Italyは「イタリアで支払う額の3倍」という意味になります。
関係形容詞のwhat
whatは後に名詞が続いて「~するだけの…」(all the…that~)という意味になることがあります。これが関係形容詞のwhatです。
ヒイ様「アシタカヒコやそなたには自分の運命を見すえる覚悟があるかい?」
My prince, are you prepared to learn what fate the stones have foretold you?
英語版のセリフではMy princeに続いて「あなたはこの石があなたにどんな運命を予言したかを知る覚悟はできているか?」という意味になっています。
キキのお母さんも関係形容詞whatを使っています。服の色が気に食わないキキに「キキ、そんなにかたちにこだわらないの。」と言います。
“It’s not really important what color your dress is.”
英語セリフでは「ドレスの色はあまり重要でないわ。」と言っていますが、ここでのwhatも関係形容詞です。