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例文で覚える受動態│ 受動態の文型・進行形・疑問文に注目

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能動態と受動態

「AがBを~する」という形の能動態の多くは、その動作を受ける側に立って「BはAに~される」という意味で受動態にすることができます。能動態の目的語が受動態の文の主語になり、動詞は「be+過去分詞」の形になります。能動態の主語は「be+動作主」の形で最後に置きますが、能動態の主語が何か明白な場合は省略してかまいません。


能動態受動態
現在形I kiss Suzu.Suzu is kissed by me.
過去形I kissed Suzu.Suzu was kissed by me.
未来形I will kiss Suzu.Suzu will be kissed by me.
現在完了I have kissed Suzu.Suzu has been kissed by me.
過去完了I had kissed Suzu.Suzu had been kissed by me.
未来完了I will have kissed Suzu.Suzu will have been kissed by me.
現在進行形I am kissing Suzu.Suzu is being kissed by me.
過去進行形I was kissing Suzu.Suzu was being kissed by me.
未来進行形I will be kissing Suzu.Suzu will be being kissed by me.
現在完了進行形I have been kissing Suzu.Suzu has been being kissed by me.
過去完了進行形I had been kissing Suzu.Suzu had been being kissed by me.
未来完了進行形I will have been kissing Suzu.Suzu will have been being kissed by me.

第3文型の受動態

He loves Suzu. という第3文型の能動態は Suzu is loved by him. という受動態に変えることができます。

『ハウルの動く城』で宮殿に招待された荒地の魔女が侍従に「奥様!これより先は禁じられております!どうかお歩き下さい!」と言われます。

“Sorry, ma’am. vehicles are prohibited beyond this point. You must continue on foot.”

vehicleは「 (車、バスなどの)乗り物」、beyond this pointは「これより先」、continueは「続ける」、on footは「徒歩で」という意味です。「~を禁じる」という意味のprohibitが受動態になって「禁じられている」という意味になっています。

サツキがお母さんに送った手紙です。「それにトトロのくれたお礼もステキだったの。ササの葉でくるんで、竜のヒゲで縛ってある包みでした。」

Totoro gave us a wonderful present. It was wrapped in a bamboo leaf and tied with a ribbon made of grass.

be wrapped=~で包まれた; bamboo leaf=笹の葉; be tied=結ばれる; made of grass=草で作られた

Totoro gave us a wonderful present. は第4文型の文です。Totoro gave a wonderful present to me. という第3文型の文に書き換えることができます。It was wrapped… tied with….はどちらも受動態です。「~を包む」という意味のwrapと「~を結ぶ」という意味のtieが受け身になって「包まれている」、「結ばれている」という意味に変わっています。

完了形の受動態

「have+過去分詞」「had+過去分詞」の形の現在完了と過去完了を受動態にしたいときは「have been+過去分詞」「had been+過去分詞」にします。

気軽に話しかけてくるトンボにキレるキキ。「それにきちんと紹介もされていないのに女性に声をかけるなんて失礼よ」

It’s very rude to talk to a girl before you’ve been introduced and before you know her name.

rude=粗雑な; talk to=~に話しかける; introduce=~を紹介する

before you’ve been introducedはbefore you have been introducedということで「あなたが紹介される前に」という意味になります。before you’ve been introduced to meのto meが省略されていると考えてよいです。その場合は「あなたが私に紹介される前に」という意味になります。

進行形の受動態

「~される」が「~されている」という進行形の受動態になると、「be動詞+過去分詞」は「be動詞+being+過去分詞」の形に変わります。

パズーが「雲です。ものすごく大きな!…どんどん引き寄せられてます!」

“We’re being pulled into the center of the storm!”

be pulled into=~に引き込まれる; center=中心; storm=嵐

The wind is pulling us into the center of the storm! という現在進行形の文が受動態になって、We’re being pulled into…になっています。

第4文型の受動態

第4文型には間接目的語と直接目的語の2つの目的語があるので、理屈上は第4文型の文は2通りの受動態にすることができます。しかし間接目的語を主語にする場合が圧倒的に多いです。例えば、I gave Suzu-chan a birthday present. の受動態は Suzu-chan was given a birthday present by me. となります。次の文はオーストラリア人のHugh Mackayという方の発言です。

Obviously, every child should be given the best possible opportunity to acquire literacy skills.

「すべての子供に読み書き能力を獲得するための最善の機会が与えられるべきことは一目瞭然だ。」と言っています。obviouslyは「当然、言うまでもなく」、opportunityは「機会」、acquireは「~を獲得する」、literary skillは「読み書き能力、識字力」という意味です。

能動態だとWe should give every child the best possible opportunity to acquire literacy skills. になります。

第5文型の受動態

「S+V+O+C」の第5文型の能動態が受動態になると「S+V+O」が第3文型の受動態とおなじかたちになり、補語のCはそのまま残ります。We elected Suzu president. Suzu was elected president. になります。

トンボがキキにパーティーに誘う場面です。「今日 パーティーがあるんだ。ぜひ君に来てほしいんだよ。これ 招待状。」

We’re gonna have a huge party at the club tonight. It’s called the Aviation Club. And we’d really like for you to come. Here’s your invitation.

gonna=going to; have a party=パーティーを開く; aviation=航空、飛行; invitation=招待、招待状

We call it the Aviation Club. が受動態になって It is called the Aviation Club. とトンボは言っています。ちなみにこのセリフは日本語版ではありません。

釜爺が千に言います。「いいか、電車で六つ目の沼の底という駅だ。」

Now, listen carefully. The train stop you want is called Swamp Bottom.

「いいか」は「注意深く聞け」という意味でlisten carefullyと訳されているのが面白いですね。stopは「停車場」、swampは「沼」、bottomは「底」という意味です。We call the train stop you want Swamp Bottom. が受動刑になると、The train stop you want is called Swamp Bottom. になります。

疑問文の受動態

受動態の文が疑問文になる場合はbe動詞もしくは助動詞が文頭におかれます。

湯婆婆「坊!ケガはなかったかい!?ひどい目にあったねぇ!」

“My baby! Are you traumatized? Did they do terrible things to you?”

traumatizeは「~を精神的に傷つける shock A so badly」、do a terrible thing to Aは「~にひどいことをする」という意味になります。Are you traumatized? を平叙文に戻すとYou are traumatized. になります。

by以外の前置詞を用いる受動態

能動態の文を受動態にすると、通常、能動態では主語だった動作主は「by+動作主」の形になりますが、be動詞の次の過去分詞が形容詞化しているとby以外の前置詞がくることがあります。『実践ロイヤル英文法』にはbe surprised at, be covered with, be known to, be caught in, be engaged in, be absorbed in, be dressed in, be satisfied withの例が出ていますが、これらを習得する唯一の方法は、「一つずつ覚えていく」しかありません。英文を読んでいて受動態の動詞イディオムに出会ったら、自分がそれを習得しているか確認して、習得していなかったらその場で習得するよう心がけましょう。

パズーがシータに愚痴を言っています。「宮殿に、たくさんの財宝が眠ってるんだって。でも、誰も信じなかった。父さんは詐欺師扱いされて死んじゃった。」

He was sure the castle was filled with treasure, but nobody believed him. They called him a liar. Being called a liar is what killed him.

be sure (that) S+V=~であることを確信している; castle=城; treasure=財宝; call A B=AをBと呼ぶ; being called a liar=嘘つきと呼ばれること

be filled withは「~でいっぱいだ」という意味の動詞イディオムです。なぜ他の前置詞ではなくwithなのかなんてことをいちいち考えるのは時間の無駄なので、深く考えずにそのまま覚えていきましょう。

動作を表わす「get+過去分詞」の受動態

「~されている」という状態を表わす受動態は「be+過去分詞」の形で表されますが、「~される」という動作を表わす受動態は「get+過去分詞」の形で表すことができます。

魔女の修行の旅に出たキキが初めてであったのが別の魔女修行の女の子です。「あの、知らない町に住みつくって大変ですか」とキキはその娘に尋ねます。

“Could you tell me? Is it really hard to get settled into a brand-new city?” “Oh, yes. A lot can go wrong.

hard=難しい; get settled into=(ある場所)に落ち着く; brand-new=completely new; a lot=多くのこと; go wrong=誤った[間違った]方向に向かう 

be settled into Aだと「A(ある場所)に落ち着いている」なのが、beがgetに変わると「A(ある場所)に落ち着く」という意味に変わります。

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