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疑問詞で始まる疑問文

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疑問詞とは何か?

whoやwhereなど疑問文で疑問文を表わす語を疑問詞と言います。疑問詞には疑問代名詞と疑問形容詞と疑問副詞があります。

疑問代名詞: who (whose, whom), which, what
疑問形容詞: what, which
疑問副詞: when, where, why, how

疑問代名詞

疑問文で尋ねたい事柄が「ひと」や「ものごと」といった名詞の場合に疑問代名詞を用います。疑問代名詞にはwho (だれ)、which (どちら)、what (なに)の3つがあります。whoはwho-whose-whomに格変化します。

疑問代名詞whoの用法

洞窟でポムじいさんが誰か人がいるのに気づいて「小鬼だ。小鬼がおる」と言いますが、英語版ではこのセリフの前に以下のセリフがつけ加えられています。 

Who holds such a bright light before my tired, weak old eyes?

bright light=明るい光; tired=疲れた

「人」について「だれなのか」を尋ねたいときにwhoを用います。ここでは明かりに気づいたパズーじいさんが「わしの疲れ切って弱くなった年老いた目の前にそんな明るい光源を持つのは誰か?」と尋ねています。

疑問文で「だれの」と尋ねるときは所有格のwhose、「だれを」と尋ねるときは目的格のwhomを用います。ただし口語ではwhomの代わりにwhoを用いてもかまいません。

Whose girlfriend did you sleep with? (誰の彼女とお前は寝たんだ?)
Whom did you sleep with? (誰とお前は寝たんだ?)
Who did you sleep with? (誰とお前は寝たんだ?)

疑問代名詞whichの用法

「だれ?」、「どちら?」の意味ではwhichを用います。
Which girlfriend did you sleep with? (どちらのガールフレンドとお前は寝たんだ?)

Whose girlfriend…? だと他人のガールフレンドと寝たという意味に、Which girlfriend…? だと自分には複数のガールフレンドがいて、その中の一人のガールフレンドと寝たという意味になります。

疑問代名詞whatの用法

「物事」について「何なのか」を尋ねたいときにwhatを用います。whatには主格と目的格がありますが、所有格はありません。「主格」を「主語」と混合しないように注意してください。主格は主語だけでなく、補語になることもできます。

パズーの「木の根がぼくたちを守ってくれたんだ」(“It looks like these roots saved us.”)の前にシータが

“Pazu! We’re alive. What happened?”

と言います。日本語版にはないセリフですが、「パズー、私たちは生きているわ。何が起きたの?」というセリフが追加されています。be aliveは「生きている」、happenは「起きる」という意味です。ここでは主格のwhatが主語として用いられています。

シータとパズーに3分間の時間を与えたバカなムスカ(ちなみに英語版では1分間です)。時間が過ぎ、ムスカは「時間だ。答えを聞こう」と言います。

“Time’s up. What is your answer?”

Time is up.=時間切れだ。

このwhatは補語です。Your answer is … の … を尋ねた疑問文です。

疑問形容詞

形容詞の役割を果たしている疑問詞を疑問形容詞と言います。「なんの?」という意味のwhatと「どの?」という意味のwhichの2つがあります。

疑問形容詞what

雫「いいわよ、高校なんか行かないから!!」
お姉ちゃん「高校行かない~~~?世の中を甘くみるんじゃないわよ!中学出ただけでどうやっていく気?」

“I’m not going to high school anyway.”
“Are you crazy? You think a junior high education is enough? What kind of fantasy world are you living in?”

fantasy world=空想の世界; live in=~に住む

「どういう種類の」という意味のWhat kind of…? のwhatは「種類」を意味するkindを修飾している疑問形容詞です。

日本語版にはないセリフですが雫のお姉ちゃんは続けて、「大学の学位なしで何の仕事につけるとあんたは思っているの?」と言います。

What job do you think you can get without a college degree?

college degree=大学の学位

疑問形容詞which

バロン「はやく! はやく! はやく! 本物は1つだけだ!」
雫「どれ?どれが本物!?」

“Hurry! Faster! Faster! Only one stone is genuine.” “Which one? Which one is real?”

hurryは「急ぐ」、fasterはfastの比較級で「もっと早く」、genuineは「本物の」、realも「本物の」という意味です。『耳をすませば』での空想の世界でのにゃんこのバロンと雫の会話です。「どちらの」、「どの」という意味の関係形容詞whichが使われています。

疑問副詞

疑問副詞when

『紅の豚』でフィオも載せた飛行艇が給油してから無人島に向かう途中でのフィオとポルコの会話です。たしか日本語版にはないセリフです。

“So, when do we fight Curtis?” “No need to now. I’m out of a job. No one’s hiring bounty hunters these days.”

失業中である [フィオ-ポルコ] fight=~と戦う; No need to do=~する必要がない; be out of a job=失業中である; hire=~を雇う; bounty hunter=賞金稼ぎ; these days=最近 

No need to nowはNo need to fight Curtis nowのfight Curtisが省略されています。「それでいつカーチスと一戦を交えるの?」と尋ねるフィオに、ポルコは「今はその必要はねえや。俺は失業中だ。最近は誰も賞金稼ぎを雇わないからな。」と返答して言います。whenは「いつ?」という意味の疑問副詞です。

疑問副詞where

『魔女の宅急便』からですがこれも日本語版ではないセリフです。ジブリの映画はアニメでは珍しく、セリフのないシーンが多いのですが、ジブリの英語版は無音のシーンが長くなるとセリフをつけ加えることがよくあります。ここはキキが新しい町に着いて時計塔に着く間のシーンです。ジジが「キキ、今どこに行っているの?」と尋ねると、「時計塔よ。そこから町全体が見えるに違いないから。」とキキが返答します。

Where are you going now, Kiki?” “The clock tower. I bet you can see the whole city from there.”

clock tower=時計塔; I bet=きっと~にちがいない; the whole city=町全体

疑問副詞why

映画館の中でのフェラーリンが「なあマルコ 空軍に戻れよ。」と言います。

Marco, why don’t you come back to the air force?

come back to=~に戻る; the air force=空軍

Why don’t you…?は「どうして~しないのか?」という意味ですが、修辞的に「~したらどうだ?」という助言・提案の意味にもなります。ここではフェラーリンは助言をしていますね。

キキがオーブンでパイができる時間が「40分くらいでしょうか…」と尋ねると、「ええ そうね ひと休みしましょう。」という返答。

“You think 40 minutes should be about right?” “Exactly right. So why don’t we take a little break?”

exactly right=completely correct; take a break=一休みする; a little=少し

Why don’t we…?も「~したらどうか?」という提案の意味になります。

疑問副詞how

初めて火の悪魔カルシファーに出会ったソフィー。「悪魔と取引をするってわけね。あんたそれ約束できるの?」

If you’re a demon, how do I know I can trust you? You promise to help me if I help you?

demon=悪魔; trust=~を信用する

howは「どのように?」、「いかにして?」という意味の疑問副詞です。英語版ではソフィーは「あんたが悪魔だったら、どうやってあんたを信用することができるってわかるんだい?」と言っています。

疑問副詞howは形容詞もしくは副詞が後についていろんなことで「程度」を聞くことができます。『実践ロイヤル英文法』に載っているのは以下の12です。

How deep (深さ) ~?
How far (距離) ~?
How fast (速さ) ~?
How high (高さ) ~?
How large (大きさ) ~?
How long (長さ) ~?
How many (数) ~?
How much (量) ~?
How old (年齢) ~?
How tall (高さ) ~?
How thick (厚さ) ~?
How wide (幅) ~?

では「How 形容詞[副詞]…?」の構文をいくつか見てみます。

「ハウルって一体いくつ名前があるの?」「自由に生きるのに要るだけ。」

How many aliases do you have anyway?” “As many as I need to keep my freedom.”

alias=偽名; anyway=used in conversation to emphasize what is being said

need to doは「~する必要がある」、keep A’s freedomは「Aの自由を保つ」と言う意味です。How many A do you…?で「いくつのAをあなたは~なのですか?」という意味になります。

歳を聞くときはHow old are you? と言います。『ハウルの動く城』の場面。

「ほんとに子ネズミちゃんだぜ。」「ねぇ、君いくつ?この街の子?」「通してください!」

“She’s pretty cute for a mouse.” “How old are you, anyway? You live around here?” “Leave me alone.”

for=~としては、~の割には; mouse=小ネズミちゃん; around here=この辺り; leave me alone=一人にさせて

ソフィーはナンパされてますね。

高さを訪ねる時はHow high…? です。「どれだけ高く…?」という意味になります。キキは初めての宅配でどんどん空をのぼっていきます。心配するジジ。

「キキ、どこまでのぼるつもり?」

“Kiki, how high do you intend to go?”

intend to do=~するつもりである

Howには「程度」を意味しない表現もあります。How come S+V…? で「なぜ~なのか?」(=Why do S+V…?)という意味になります。この場合は倒置して How come do S+V…? にはならないことに注意してください。

「ねえ 高い高いして。」「いつの間にこんなに大きくなって。」

“Dad, can you lift me up high, like when I was little?” “How come you never told me you were growing up so fast?”

lift A up=~を持ち上げる; high=高く; like=~のように; grow up=成長する; so fast=そんなに早く

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