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【5分でわかる】譲歩を表わす接続詞although, though, as, even if, even though, when, while, whereas, whether ~ or…

「~だけれども」という意味の譲歩を表わす接続詞には、although, though, albeit, as, even if, even though, when, while, whereas, whether ~ or…, 「no matter+疑問詞」などがあります。

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althoughとthoughとalbeit

譲歩を表わす接続詞の一番の定番はalthoughです。thoughも同じ意味ですが、ライティングではalthoughの方がよく使われます。althoughは接続詞なのでalthoughは後に「主語+動詞」が続きますが、thoughは接続詞だけでなく副詞としてでも用いられるので文中や文末に置くことができます。例えば、
I like baseball. I do not play it, though.
(野球が好きだよ。自分でははしないけどね)のthoughは副詞なので、これを接続詞のalthoughに置き換えることはできません。またalthough/thoughの同義語にalbeitという接続詞があります。非常に文語調で受験英語ではまず見かけることのない単語ですが、ライティングでは今でもよく使われます。

Although it is not true that all conservatives are stupid people, it is true that most stupid people are conservative.

「すべての保守派が愚かな人々であるというわけではないが、愚かな人々のほとんどが保守派であるというのは間違いない。」(ジョン・スチュアート・ミル) 。conservativeは「保守的な」という意味の形容詞としてよく使われますが、「保守的な人」という名詞の意味もあります。stupidは「愚かな」を意味します。

The true competitors, though, are the ones who always play to win.

「真の競争をする者は常に勝つためにプレイする人だ。」(トム・ブレイディ) 。ブレイディはNew England Patriotsの最強クオーターバックです(2020年に移籍しました)。このthoughは副詞なので文中に使われています。

Reality is merely an illusion, albeit a very persistent one.

「現実は非常に持続的ではあるが、ただの幻想に過ぎない。」(アインシュタイン)。realityは「現実」、illusionは「幻想」、persistentは「持続的な、しつこく続く lasting for a long time」という意味です。

形容詞[副詞]+as+主語+動詞

「形容詞[副詞]+as+主語+動詞」「~ではあるが」を意味します。かなり文語調なのでライティングで使えなくても構いません。英文を読んでいるときに出てきたら意味を理解できるようにはなりましょう。

Young as she is, she is so worldly.
彼女は若いけれども、とても世慣れている。

Young as she isはAlthough she is youngと書き換えることができます。

even ifとeven though

「たとえ~であっても」の意味のeven ifeven thoughはよく使われるので必ずマスターしてください。2つの用法の違いはとくにありません。

サンの「よみがえってもここはもうシシ神の森じゃない!シシ神さまは死んでしまった」と嘆く場面が、英語版『もののけ姫』では以下のように英訳されています。「シシ神さま」はThe Great Forest Spiritと意訳されています。

Even if all the trees return, it won’t be his forest anymore. The Great Forest Spirit is dead now.
たとえすべての木が戻っても、それはもう彼の森ではない。大いなる森の精はもう死んだ。

not …anymore=もはや~ではない; won’t=will not; forest=森

もう一つeven ifが使われた例文を見てみます。ハクが千尋に「その人にここで働きたいと頼むんだ。断られても、粘るんだよ。」と言いますが、そのセリフが以下のように英訳されています。

Tell him you want to work here. Even if he refuses, you must insist.

refuse=断る; insist=~を強く主張する

even ifの代わりにeven thoughを使ってもかまいません。戦いに行くハウルにソフィーが「そしたらハウルは行っちゃうの? あたし、ハウルの力になりたいの。あたしきれいでもないし、掃除くらいしかできないから……。」という場面にeven thoughが使われています。

So, you are going away? Please, Howl, I know I can be of help to you. Even though I’m not pretty, and all I’m good at is cleaning.

be of help to A=~の力になる
be good at=~が得意である; cleaning=掃除

字幕セリフのeven thoughは従属節にもかかわらず主節がありません。これは…help to youといった後に少し間があったためこのような表記になっただけです。正確には

Please, Howl, I know I can be of help to you, even though I’m not pretty, and all I’m good at is cleaning.

となります。

when, while, whereas

「~ではあるのに」という意味でwhileもしくはwhereasという接続詞がよく使われますが、whenがその意味になることがあります。

Why does she steal things when she could easily afford to buy them?
彼女は買うお金の余裕があるのになぜ盗むのですか。

ここでのwhenは「~する時」という意味でも文意は伝わりますが、ニュアンス的にはやはり「~なのに」の意味でしょう。

whileを使った例文です。『風の谷のナウシカ』でゴルがクシャナにこうつぶやきます。「多すぎる火は何も生みやせん。火は森を一日で灰にする。水と風は百年かけて森を育てるんじゃ。」

Too much fire gives birth to nothing. Fire can reduce a forest to ashes in a day, while it takes the water and the wind 100 years to grow one anew.

reduce A to B=Aを粉々にしてBにする; forest=森; ashes=遺灰、廃墟; in a day=一日で
It takes A …years to do=Aが~するのに…年かかる; anew=新たに、再び

ここでのwhileは「~する間」ではなく、「~ではあるが」を意味します。

whileとwhereasは「~ではあるが」という譲歩の意味だけでなく、「~の一方で」という対比の意味もあります。この区別はあいまいでわかりくいことが多く、下の例文のwhereasも譲歩、対比のどちらの意味にも取れます。ただし大半の人は対比の意味と理解するでしょう。

Courage is often lack of insight, whereas cowardice in many cases is based on good information.
勇気はしばしば洞察力に欠けているが、臆病さは多くの場合、優れた情報に基づいている。

whether ~ or …

「~であろうと…あろうと」という意味では「whether ~ or …」構文を用います。

I detest racialism, because I regard it as a barbaric thing, whether it comes from a black man or a white man.
黒人からであろうと白人からであろうと野蛮なものだと思っているから、私は人種差別が大嫌いだ。

no matter + 疑問詞

no matterの後に疑問詞がついた形は「たとえ~であろうとも」という意味になります。よく使われる構文なのでしっかり覚えてください。「no matter how…」は「どんなに~であろうとも」という意味になります。

シータの「どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ。」というセリフは以下のように意訳されています。

No matter how many weapons you have, no matter how great your technology might be, the world cannot live without love.
どんなに多くの武器を持っていても、どんなに技術が優れていても、世界は愛なしでは生きられない。

weapon=兵器
great=偉大な
live=生き永らえる
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