複合関係副詞とは何か
関係副詞に-everがついたものを複合関係副詞と言います。関係副詞にはwhen, where, why, howの4つがありますが、whyは後にeverがつきません。残りの3つは複合関係副詞になることができますwhenever, wherever, howeverの3つが複合関係副詞です。
複合関係副詞whenever
wheneverは「~する時はいつでも」、「いつ~しようとも」の2つの意味があります。
時を表わすwhenever│ 「~する時はいつでも」
【例文】Come and visit me whenever you want.
「いつでも好きなときに遊びにいらっしゃい。」
キキを海岸に連れて行ったトンボがこう言います。「よかったらいつでも連れてきてやるよ。訓練を兼ねてね。」
Why don’t I bring you here whenever you want and train myself at the same time?
bringは「~を連れてくる」、train oneselfは「腕を鍛える」、at the same timeは「同時に」という意味です。whenever you wantは「あなたが好きな時はいつでも」という意味の副詞節を作ります。
譲歩を表わすwhenever│ 「いつ~しようとも」
【例文】Whenever you come, we will be delighted to see you.
「いつ来ていただいても、喜んでお会いします。 」 譲歩の意味の場合はwheneverはno matter whenに言い換えることができます。
【例文】No matter when you come, we will be delighted to see you.
複合関係副詞wherever
whereverは「~するところならどこでも」、「どこで~しようとも」の2つの意味があります。
場所を表わすwherever│ 「~するところならどこでも」
【例文】We can go wherever you like.
「どこでも好きなところに行くことができます。」
譲歩を表わすwherever│ 「どこで~しようとも」
「君の名は。」での一シーンです。「お前が世界のどこにいても、俺が必ずもう一度会いに行くって。」が以下のように訳されています。
Wherever you are in the world, I’ll come find you.
come to find youのtoが省略されています。譲歩の意味の場合はwhereverはno matter whereに言い換えることができます。
複合関係副詞however
howeverは「どんなに~しようとも」と「どういうふうに~しても」の2つの譲歩の意味があります。
however+形容詞[副詞]+S+V│ 「どんなに~しようとも」
【例文】You should report any incident, however minor it is.
「どんな些細な事故でも報告しなさい。」 この意味ではhoweverをno matter howに言い換えることができます。
【例文】You should report any incident, no matter how minor it is.
however+S+V│ 「どういうふうに~しても」
【例文】However you look at it, it’s an enormous problem.
「どのように考えても、これは大きな問題です。」