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間違いだらけの【正義のミカタ】ほんこん著『コロナと国防』

「自衛隊が見せた感染対処能力は、ある意味で日本の「国防」を見せつけました。生物兵器テロに対してもぬかりのない対応ができることも示したといえるでしょう。

国防というと、どうしても日本の領土を守るという面に目が行きがちですが、感染症から国民を守ることももちろん国防に含まれます。

その実効性を高めるためにも、やっぱり「憲法改正」への議論は避けられません。
ほんこん『コロナと国防─ちょっと待て、こんな日本に誰がした!」ワニブックスPLUS新書、p.194

吉本の東野幸治さんが司会の『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』というニュース情報番組が関西で放映されています。福岡でも九州朝日放送(KBC)が放映していたのですが、2020年9月に放映中止しました。私はジャニーズとお笑い芸人が司会を務める情報番組を見ないので、別にそれはかまわないのですが、たまたま土曜日のお昼にテレビをつけたらこの番組の終了間際で、ほんこんさんが新著の宣伝をしていました。その数週間後にこの本を本屋で見かけたので、購入して読んでみました。ワニブックスPLUS新書『コロナと国防 – ちょっと待て、こんな日本に誰がした!』です。

話が突然変わるので非常に読みづらく、また、ほんこんさんは接続詞の使い方がかなり適当なので最後まで読み終えるのが大変でした。例えば、以下の文章。

ボクの意見だって100人中100人が認めることはありません。30人が反対するかもわからないし、60人が反対するかもわかりません。でも、「これが私の意見です」と表明すること自体は憲法で許されています。だからこそ、デマやウソはいけないし、その裏をとらずにデマやウソを拡散するのはもっといけません。p.169

「だからこそ」は条件と結果を結びつける順接の接続詞なので、ほんこんさんは表現の自由が憲法で許されているからデマやウソはいけないと主張していることになります。そんなことはないです。憲法で表現の自由が保障されていようがいまいが、デマやウソはよくないです。

私と同じようにこの本の読者でこの本をイマイチと思った人は多数いるでしょうが、ほんこんさんのファンから「じゃあ、どうイマイチなんだ」と言われて、それにうまく返答できる人は意外と少ないかもしれません。学術書であれば因果的説明をする場合も反証可能性がある形で議論するので反論もしやすいですが、一般書、特に新書の場合はどう内容を評価すべきかわからない人も多いかと思います。そこで、今回はほんこんさんの『コロナと国防』をテキストにして、学術的な議論でない場合の議論の読み方と、学術的な議論ではない場合でも従うべき議論の仕方というのを話してみたいと思います。

目次

議論の読み方─主要な議論が何か見つける

『コロナと国防』は話がすぐ脱線するので、主題が何かわかりにくいのですが、よく読むとタイトル通り「コロナと国防」が主題であることがわかります。コロナウイルスが国防とどう関係するのか? ほんこんさんはかなり大胆な主張をしています。

STEP
コロナウイルス対策は有事であり戦争である

「敵と武力で戦うばかりが戦争じゃなくて、こういう病気との闘いも戦争。」p.204

STEP
有事であり戦争だから防衛省がコロナ対策の指揮をとるべきである

「今は感染症は厚労省、サイバーテロは警察、生物化学兵器は自衛隊、防衛省と三つに分けてますが、国防という観点からすると、このすべてを自衛隊の一つに集約するべきなのではないでしょうか。」p.195

「感染症は、病原体やウイルスなど見えない敵との戦いであることからいえば、それは間違いなく有事です。有事にはやっぱり有事の専門家が必要です。日本で有事の専門家といえば自衛隊しかいません。」pp.195-6

STEP
ウイルスとの戦争に勝つために憲法を改正し、独裁国家になる必要がある。

「新型コロナウイルスのパンデミックというのは、見えない敵と戦わなくてはならない、まさに「戦争」です。しかし、憲法9条で「戦争の放棄」を謳っている日本では、ウイルスとの戦争でも満足に戦えないことが白日の下にさらされました。憲法には、こういった非常事態になった場合の統制や決まり事が完全に抜け落ちているのです。」p.233

「こうした背景から、ボクは日本に求められるリーダー像として、トップダウンで国を動かせるような、ある意味で強制力を持った「独裁者」が理想だと思っています。あくまでも民主主義ではあるんですが、ある程度強引なこともしなければ緊急事態に対処できないので、ゆる~い独裁国家がいいのではないでしょうか。…ゆる~い強制力に必要なもの──そのひとつが「軍隊」です。」pp.49-50

「コロナは外敵。外敵に立ち向かうのは有事。有事だから自衛隊。今の憲法では自衛隊が十分に活動できない。だから憲法九条改正。さらに軍隊を有効に活用するために独裁者を作るべき」というのがほんこんさんの主張です。

「今回のウイルスとという見えない外敵との闘いを通して、まさに日本の国民の命と領土を守るための「国防」が穴だらけであることを痛感することになりました。p.4

有事では自衛隊が対処すべきという主張は正しいです。でもわたしは、コロナ対策がうまくいっていないからと言って、日本の国防が穴だらけとは全く思いつきもしませんでした。だって感染症対策は国防ではないですから。感染症のプロが集まっているのは厚生労働省です。厚生労働省に不手際があったからといって(実際、よくあるのですが)、だから代わりに防衛省がコロナ対策の指揮をとるべきということにはなりません。

コロナ対策を国防と定義し、コロナ対策は国防だから防衛省に任せろ、というのはただのトートロジーですが、ほんこんさんがまったく実証的議論をしていないというわけではありません。彼は防衛省がコロナ対策で指揮をとるべき根拠として、自衛隊中央病院で院内感染が起きなかったことをあげています。

「ボクは防衛相がコロナ対策を担当するべきだったと考えています。ダイヤモンド・プリンセス号や武漢からのチャーター機で帰国した感染者112名を受け入れた自衛隊中央病院では死者はゼロで、4月上旬までにすべての患者を退院させたといいます。5月27日の時点で約220人の陽性患者を受け入れながら、院内感染者がゼロであることから「世界レベルの奇跡」だともいわれています。」p.193

「実際、“実質的な軍隊” である自衛隊はウイルスという敵に完璧に対処しました。仕掛けられた戦いには、闘いのプロが応戦していくのが一番です。」pp.234-5

どこの誰が「世界レベルの奇跡」と言っているのか知りませんが、自衛隊中央病院で院内感染が起きなかった理由については以下の記事がわかりやすいです。自衛隊中央病院が有事の対応をしていなかったからたまたま院内感染が起きなかっただけと説明されています。

SHUCHU PUBLISHING
なぜ新型コロナ「院内感染」が広がったのか 背景見ない自衛隊中央病院「礼賛」に違和感全国の医療施設で新型コロナウイルスの院内感染が相次いで発生した。東京都...

自衛隊が感染症対策を一番うまく実施しているので自衛隊に任せるべきという主張は当然トートロジーではありません。自衛隊がうまくコロナ禍に対応できていなければこの主張は間違いであるという反証可能性のある言明です。となると、自衛隊が上手く対応できていない事例があれば、ほんこんさんは自らの主張を引っ込めないといけなくなります。果たして彼はそれができるのでしょうか。反証事例を一つだけ載せておきます。

NEXT MEDIA "Japan In-depth"[ジ...
防衛省、「コロナ対策」しているフリ 清谷信一「防衛大、朝霞駐屯地、予備自衛官訓練でずさんなコロナ対策。」

次に「議論の読み方」について詳しく見てみます。相手の議論が正しいかどうか判断するためには、間違いがないかどうか批判的に見る必要があります。そのためには、①理論的、②実証的、③メタ理論的、な問題に注目する必要があります。

議論の読み方─間違いがないか批判的に見る

議論の間違いには、
─実証的
─理論的
─メタ理論的
の3つのレベルがあります。以下、『コロナと国防』をテキストとして利用して議論の間違いの探り方を見てみます。

実証的問題─データを探す

主張が間違っていないかどうか判断するのに一番手っ取り早い方法は、主張が事実に合致していないか確認することです。ひろゆき風に言うと、「なんか、そういうデータあるんですか?」

では、ほんこんさんの主張が実証的に正しいかどうか探ってみましょう。

─自粛警察

日本の民度の高さと表裏一体で、行き過ぎた「自粛警察」も登場しました。…さっきも書きましたが、動機は妬みでしょうね。「オレは我慢してるのに、おまえらそんなんしやがって」っていう。もう話にならん。p.48

ほんこんさんによると、自粛警察的活動をするのは妬みからだそうです。しかし、ほんこんさんは「オレは我慢してるのに」ではなく、「みんなしっかりしているのに」、「みんなに迷惑をかけるかもしれないのに」、「今はみんながまんしているのに」の可能性を全く無視しています。批判したい相手の行動を説明するのに状況的な面を無視して、その人の個人的な特徴や性格などの内的要因のせいにすることを心理学では「根本的な帰属の誤り」(Fundamental Attribution Error)と言います。他人が大学受験に失敗すると、「頑張りが足りんかった」とすぐ批判するのに、自分の場合は「家が貧乏だから良い予備校に行けなかった」と環境的要因のせいにするのが「根本的な帰属の誤り」です。他人を批判したくなったら、すぐにその人の性向を批判せずに、まずはその人の置かれている状況が何か考える癖をつけるようにしましょう。休業していないお店に抗議をしている人は妬みからと憶測する根拠は特に見出せません。

─日本人論

のんきなところは日本人のええところでもあるし悪いところでもあります。例えば、シリアで戦争が起きて、子供のぎょうさんいる病院が空爆されても、ほとんどの日本人にとっては対岸の火事です。それが身近に起こらない限り他人事で、親身に考えようとするところに欠けています。その点では日本人だって民度は低いですよ。p.54

ほんこんさんによると、日本人はのんきなので身近に起こらない限り他人事で、親身に考えようとせず、日本人以外はのんきじゃないので遠く離れたところであったことでも自分の事のように親身に考えるそうです。それは初耳です。なんかそういうデータあるんですか?

─世界の軍事の常識

これ、世界の軍事の常識ですけど、戦争の時に財務省は関わらせてはいけません。p.55

また、適当なことを…。どうもほんこんさんは、1982年に起きたフォークランド紛争で、サッチャーが戦時内閣に財務大臣に入れなかったエピソードをどこかで聞いてこう主張しているみたいですが、これは別に世界の軍事の常識ではありません。当然のごとく、お金がなければ戦争を遂行することはできませんから。戦争において財政運用が非常に重要なことがわからない人はまずは日露戦争について勉強しましょう。

─コロナウイルス

先進国で日本くらいですよね。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)みたいな感染症対策の総合研究所がないのは。これを機に、自衛隊主導でそういう医療研究機関を作ったらどうでしょうか? p.195

ほんこんさんによると、先進国はどこでも(日本を除き)CDCみたいな感染症対策の総合研究所があり、それらはすべて日本の国立感染症研究所よりもしっかりしているそうです。どこから得た情報なのでしょうか?

─自由よりも国防の方が大事

ポーランドの子供たちは『君が代』を歌ってますよ。今から100年前、シベリアで孤立した765人のポーランド人孤児を日本軍と日本赤十字が救ったことが語り継がれ、今もなお小学校では『君が代』が歌われるきっかけとなったそうです。

そのポーランドには、第二次世界大戦後期の「ワルシャワ蜂起」で父母を守るために多くの少年兵が伝令として戦ったことから「少年蜂起兵」の像が建てられています。その像の前には親が子どもを連れてきて記念写真を撮り、国を守ることについてしっかりと教えています。

こうした歴史の事実を未だに受け継いでいく教育があるからこそ、平和を求める国民性が育まれるんじゃないでしょうか。p.220

ポーランドにはシベリア孤児記念小学校という学校があり、そこでは日本語教育もされているのですが、どうもほんこんさんはポーランド全土の小学校で『君が代』が歌われていると思い込んでいるようです。ちなみに1944年のワルシャワ蜂起はナチス・ドイツに対して行われましたが、ナチス・ドイツと同盟していたアジアの国はどこでしたっけ?

─陰謀論

(スパイ防止法に)反対するのは都合が悪いからであって、逆にこの国にいかに工作員が紛れ込んでいるか、それも政治家の中にもいるということの証明にもなります。そういう勢力が、同じ方向を向くのを邪魔しているのです。p.84

わたしもスパイ防止法の反対論には過剰にリスクを見積もっているものが多数含まれているようには思いますが、ほんこんさんには反対論者が工作員に見えるようです。これも「根本的な帰属の誤り」っぽいです。「スパイ防止法のような素晴らしい法律に反対する人はどこかおかしい。そうだ、あいつらは工作員だから反対しているに違いない」という論法です。

─独裁者

アメリカには世界一の軍隊があるのに、なんでこんな数にまでなったかというと、それは「独裁」じゃないからです。国民の自由、経済のことを考えて、トランプ大統領も私権の制限には慎重です。p.52

ほんこんさんによると、アメリカでコロナウイルス感染が増えたのは「独裁」ではないからだそうです。ということは、だれが大統領だったとしてもアメリカはコロナウイルスを抑えることはできなかったということになります。トランプ政権時に30万以上のアメリカ人がコロナウイルスで死のうが免責されます。アメリカが独裁国でない責任を負う必要はないからです。ところでほんこんさんには感染拡大封じ込めに成功しているニュージーランドや台湾が独裁国に見えるのでしょうか?

理論的問題─矛盾がないか探る

理論的主張の問題点は実証的に間違いがないか探るだけでなく、理論内で矛盾がないか探る事でも明らかになります。以下、ほんこんさんの議論の理論的問題点をいくつか見てみましょう。

─核兵器保有について

原子爆弾の唯一の被爆国である日本が核兵器を持つ、持たないという議論はまた別問題です。ただ、北朝鮮が今もあれだけ強気な態度でいられるのは、核兵器を持っているからでしょう。p.148

ここでほんこんさんは北朝鮮が強気な態度をとれるのは核兵器を保有しているからと主張しています。これは反証可能な主張です。この主張が正しければ、北朝鮮は核保有する前(北朝鮮が核兵器の保有宣言をしたのは2005年2月10日なのでそれ以前)は、あまり強気な態度をとれなかったということになります。むろん、そんなことはありません。ほんこんさんに「北朝鮮は2005年以前はおとなしかったのですか?」と尋ねたら、そんなことはないと返答するはずです。だとすると、北朝鮮が強気な態度をとれるのは核兵器を保有しているからではないということになります。

21世紀に入ってからもアメリカはアフガニスタン、イラク、リビア、ISIL (イスラム国)などと交戦していますが、どの相手も核は保有してないことに注目すべきです。アメリカは中近東の「大したことはない(核は持っていない)』相手とは戦い、核を持っている中国や北朝鮮はある程度の挑発はするものの、武力衝突には慎重です。pp.199-200

ここでもほんこんさんは反証可能な主張をしています。アメリカは相手国が核保有国だと武力衝突に慎重になるという仮説です。この言明が正しければ、アメリカは2005年以前までは北朝鮮に対して武力衝突することに慎重ではなかったという言明も正しいことになります。これについては1994年の北朝鮮危機を示せば簡単に反証できます。アメリカが北朝鮮に対して慎重なのは、北朝鮮が本気になれば1万両以上ある大砲および多連式ロケット砲でソウル市を簡単に壊滅することができるからです。

─憲法改正

本当に日本が憲法を改正したら隣国の出方も変わってくると思います。p.214

これも理論的主張です。ほんこんさんは日本が憲法を改正し、軍隊を持ったら(注: ほんこんさんは自衛隊を軍隊ではないと主張しています)、尖閣諸島にたびたび領海侵犯する中国がおとなしくなると考えているようです。この仮説が正しいかどうかは、まだ起きていないことなので実証テストをすることはできませんが、他の言明も確認することで理論的に矛盾していることを言っていないか確かめることはできます。例えば彼は、次のようなことも言っています。

「日本が軍隊を持ったら戦争する」と思い込んでいる人らが多いですけど、そんなに日本人って好戦的な民族でしょうか。

中国も北朝鮮も韓国も軍隊を持ってますが、だからといって戦争しているかというと、そんなことはありません。p.199

そこで中国や韓国、北朝鮮が好きな人らに聞きたいですけど、中国に核があるということは、彼らは原爆を落として人殺ししたいんですか? 韓国には核はないけども軍隊はあります。あれも人殺したいから持ってるんですか? 日本が軍隊を持ったら戦争をすると主張する人、それにまず答えてみって。 pp.212-3

あれ、中国や北朝鮮は日本に戦争をしかけないのですか。じゃあ、なんで日本が憲法改正をして軍隊を持たないといけないのですか?

メタ理論的問題─先行条件を探す

理論的主張をする場合にすべてを変数扱いにすることはできません。実際には何もかもが変わりうるのですが、分析をする際にはその多くを独立変数(independent variable)ではなく先行条件(antecedent condition)扱いにし、変わらないものと見なし、分析の対象外にします。ここで先に説明した「根本的な帰属の誤り」を思い出してください。誰かが行った事に問題があると感じた場合、その人の属性を問題視し、その本人を批判することもできますが、当人が置かれた外的要因のせいにすれば、その人を批判の対象外に置くことができます。ほんこんさんは安倍元首相が大好きなようなのですが、けっこう安倍政権の政策批判もしています。そうなると、安倍晋三批判に向かっておかしくないのですが、ほんこんさんは「悪いのは安倍さん以外にある」に徹します。要するに、ほんこんさんは、安倍元首相の政策手腕を独立変数ではなく先行条件に置くことで、彼を批判の対象外に置いています。それがどのようなものであるか見てみましょう。ほんこんさんは政府のコロナウイルス対策には問題があったと主張しています。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、やっぱり政策ミスから始まったと思います。 p.18

だとすれば、その一番の責任は政府の長である安倍晋三にあるということになりそうですが、ほんこんさんは批判の矛先をほかの人に向けます。

─安倍首相は悪くない

安倍首相、まずは本当におつかれさまでした。そして本当にありがとうございました。p.6

安倍首相っていうのはきめ細やかで、真面目で、丁寧に勉強してはって、すべてわかっているはずなんですよ。p.21

安倍前首相はすべてわかっているのだそうです。全知全能であれば批判の対象にしようがないですね。

─悪いのはスタッフ

そう考えると、安倍首相の会見の原稿を作ったスタッフたちにも問題があるのではないでしょうか。p.22

ほんこんさんは安倍首相の会見に不満があるようですが、なぜか批判の対象が安倍首相には向きません。常にほかの人に向きます。ここでは「会見の原稿を作ったスタッフ」が悪いと言っています。

─悪いのは大臣

新型コロナウイルスを通して、安倍首相の足を引っ張り続けた無能な大臣たち p.7

安倍首相は頼りない大臣たちのせいで相当お疲れやったで p.78

安倍政権に対しても、たしかに消費増税あかんとしても、ほかの国と比べても重症者数も死亡者数もこれだけ抑えてるというところは、公正に評価しないといけませんよ。…ただし、内閣の中に明らかに力不足の大臣もいるので、それが安倍首相の足を引っ張っていたという報道はしたらいいと思います。p.113

無能な大臣を任命した安倍首相には責任がないようです。

実際、内閣に属する大臣や自民党の国会議員がここに来て安倍首相の足をかなり引っ張ったってことは事実ですが、根本的にはそれは首相の責任でしょう。…でも、ボクは別に安倍首相が好きとかそんなんやないけど、みんながあまりにヤイヤイ言うのもどうなん? って思うわ。pp.115-6

根本的には安倍さんの責任なのに、安倍首相には文句を言うなと主張しています。

悪いのは

香港における国家安全維持法に対しても、日本は与野党問わず非難決議を一緒に出すべきでした。むしろ、与党のほうが中国との貿易や国としてのお付き合いがあるから、遠慮があるでしょうから、そこは野党の突き上げどころのはずです。p.66

こういう時こそ野党の方々が与党を攻めていかなければいけないと思うんですけど、そんな動きは僕が見た限りありませんでしたね。こんな時に何? 立件民主と国民民主が合流新党を作るって? 元の民主党に戻るだけやん。もう、どうでもええわ! pp.66-7

こんな緊急事態なんですから、本来なら野党が「国民が困っている。財政出動させろ!」って言わないといけないはずです。なんで野党さん、言えへんのかな? 消費税と同じように財務省に言いくるめられているんでしょうか…。p.82

現自民党政権の政治が悪いのは野党のせいと言い始めるほんこんさんでした。

議論の仕方─すべきでないこと

次に、『コロナと国防』で散見される「議論をする際にすべきでないこと」を見てみます。皆さんも何か主張する際にほんこんさんの真似をしないように気をつけてください。「人のふり見て我がふり直せ」です。

わからないことをわかったと思わない

わからないことがわからないとわかることが大事です。わからないことをわかったと思わないように気をつけましょう。要するに思い込みをしないことです。

経済学

ほんこんさんはMMT理論の信奉者です。MMT理論は、自国通貨を発行している国ではいくら財政赤字になろうが、国債残高が増えようがインフレ率が高くならない限り、政府はいくら財政支出してもかまわないという主張をしています。

今回のように補正予算を組んで国が大判振る舞いをすると、必ず「国の借金が増えて困る」、「消費税を上げて返していかな」という声が上がります。

あえて言うとくけど、そんなことないですからね。

日本は通貨発行権のある国なんです。お金が足りなければ刷ればいいだけの話です。「国債発行残高(国の借金)が1000兆円あって大変だ!」といいますけど、じゃあ誰からお金を借りてるんですか?

今、注目されている「MMT理論(現代貨幣理論)」から見れば、結局、政府が政府にお金を貸しているだけ。ボクら国民が借金しているわけじゃなくて、日銀の借金です。逆にボクらの資産、お金を貸してるんです。だから借金なんて怖くないんですよ。ま、日銀が破産しない限りっていう条件が付きますが。p.43

それにあのおっちゃん…いまだに間違った緊縮財政の論文をもとに増税を主張しているみたいやから、困ったものです。大学の先生をやってはるのに、MMT理論が理解できないんでしょうか。p.56

ボクは経済のド素人やけど、なんとなくMMT理論もわかるから、通貨発行権がある国として財政出動すればいいと思うのですが、矢藤さんはわかってないのかな。p.82

政府はどうするべきだったのかといえば、お金を刷ってジャンジャン給付すればよかったんです。通貨発行権がある国なんですから、遠慮せずに国債をバンバン発行すればいいだけの話でしょう。p.217

「あのおっちゃん」とは竹森俊平のこと? それはさておきほんこんさんはMMT理論を理解できていると自負しています。 私は経済学が専門ではありませんが、日本語と英語どちらでも経済学の授業をとったことはあります。1000ページ近くあるポール・A・サミュエルソンのEconomicsも読みましたが、その程度の経済学の知識(マクロ経済学についていえば、学生の時にIS-LM分析くらいは一応勉強したことがあるけど、その内容をすぐには思い出せない程度の知識)ではMMT理論の良し悪しなど到底判断できません。せいぜいできるのは、ポール・クルーグマンら著名な経済学者がこぞって批判している理論を軽々しく受け入れないように気をつけるくらいなものです。経済学の教科書を読んだこともないであろうほんこんさんがMMT理論を理解できるとはすごいことです。財政支出を拡大してクラウディング・アウトは起きないのでしょうか? ひどいインフレが起きたら、将来世代が国債の負担を負うのもかまわないのでしょうか? 無駄な財政支出(要するに乗数効果の低い公共投資)を防ぐ方策をMMT理論は持っているのでしょうか?

ほんこんさんは本当にMMT理論を理解できていますか?

そもそも、1000万円の車と100円のペットボトルの水を買うのと、税金が同じ10%というのはおかしいでしょう。そういう感覚が政治家の方にはないのかなと思うと残念です。p.58

でも減税の議論はせなあかん。例えば消費税を5%にした場合、税金が安くなった分、2人の人が同じ商品を買うようになれば合計で10%になるじゃないですか。p.58

100万円の車と100円のペットボトルの水のどちらもが税率10%なのはおかしいと主張していますが、その根拠の説明はいっさいありません(だからどちらの税率を上げろと主張しているのかもわかりません)。消費税を10%から5%にしても消費量が2倍に増えたら10%になる? 5%と5%を足したら10%になると計算しているのでしょうか? ちなみに消費税が10%から5%に下がる(5%から10%に上がる)と売り上げが2倍に上がる(1/2に下がる)ほど価格弾力性が高い商品はありません。110万円の車が105万円に値下げしたら売り上げが2倍に増えますか? 105円のペットボトルの水を110円に値上げしたら売り上げが1/2に下がりますか?ミクロ経済学を習ったことのないであろうほんこんさんは需要の価格弾力性の意味もわからないでしょうが、それ以前に中一数学からやり直して「割合」の勉強をした方がよさそうです。

公衆衛生

ほんまは新型コロナウイルスには感染していないのに陽性と判断された人は気の毒やね。さっきも書いたけど、概ねPCR検査の感度は70%ぐらいらしいし。p.100

ほんこんさんはPCR検査についてかなり積極的に発言をしているのですが、最も初歩的な感度と特異度の違いも理解できていないようです。感度というのは実際に陽性である人の中で検査が陽性になった人の割合です。つまり感度が70%であれば、3割の人が陽性なのに間違って陰性と出ます。しかし、感度は「感染していないのに陽性と判断された人」の割合を何も説明しません。どうもほんこんさんは感度が70%だと、コロナウイルスに感染していないのに陽性と判断される確率が3割と思い込んでいるようです。もちろんそんなわけはありませんから。実際に陰性である人の中で検査が陰性になった人の割合特異度と言います。通常、陽性なのに陰性と判断される確率よりも、陰性なのに陽性と判断される確率は圧倒的に小さくなるので、コロナウイルスのPCR検査の特異度は70%よりはるかに高いことが予想されます。実際、多くの識者はPCR検査の特異度は99%以上だと推測しています。おそらくほんこんさんは偽陽性偽陰性の区別もついていないのかと思われます。数学がかなり弱そうなので陽性的中率陰性的中率の計算もできなさそうです。日本国民の大半がわかっていないのでそれ自体は特に問題はないですが、ほんこんさんは本人がわかっていないことについても偉そうに口を出すから困ったものです。

安全保障論

敵のミサイル発射基地を攻撃して、発射を抑止する「敵基地攻撃能力」の保有を検討する意思を6月18日の記者会見で示しました。p.72

撃ち落とせないことがわかった以上、撃ってくる基地をたたくのは、これは別に先制攻撃でも何でもないと思います。「おまえ、人殺したらあかんで!」と言って、先に武器を取り上げるようなもんです。

ルパン三世の石川五右ェ門の斬鉄剣に例えるなら、飛んでくる物を切り落とすのが「拒否的抑止」(イージス・アショア)で、敵の武器その物をまっぷたつに斬るのが「懲罰的抑止」(敵地攻撃能力)。p.74

ほんこんさんは抑止の意味がまったくわかっていないようです。「敵地のミサイル発射基地を攻撃して、発射を抑止する」? 攻撃するのに抑止とは全くの語義矛盾です。飛んでくる物を切り落とすのが「拒否的抑止」で、敵の武器その物をまっぷたつに斬るのが「懲罰的抑止」? 安全保障論のテキストを一冊も読んだことのない人がテレビで日本の安全保障を語るのですから困ったものです。中国や北朝鮮からミサイルが日本本土に飛んで来たらすでに抑止は失敗しています。敵の武器をまっぷたつに斬るのは抑止が失敗した後に行われます(つまり、すでに抑止は失敗しているので実際に敵の武器を破壊する意義はほとんどありません)。抑止とは相手が攻撃することで生じるコストを高めるか、ベネフィットを下げることで攻撃そのものを思いとどまらせることを言います。懲罰的抑止とは、相手国が攻撃をしたらその報復として相手に耐えがたい打撃を与えると宣言することで、相手に攻撃を思いとどまらせることを言います。拒否的抑止では、軍事的攻撃を防衛する能力を高めることで、攻撃しても無駄という認識を相手国に持たせることで、相手国の攻撃する意思を下げます。つまり、懲罰的抑止では相手国のコストを上げ、拒否的抑止ではベネフィットを下げることで、相手国からの攻撃を防ぎます。ほんこんさんが妻に浮気されないように自分の魅力を高めたり、浮気したらすぐ離婚するぞと脅すのが抑止政策です。浮気する妻を切り落としたり、妻が浮気しそうな男性を前もって真っ二つに斬るのは抑止政策ではありません。言い換えると、行使するという脅しで現状を維持しようとするのが抑止であって、実際に武力を行使して現状維持を図るのは抑止ではまったくありません。ほんこんさんは防衛省が大好きなようなので、一度「抑止 防衛省」をググって、抑止理論をちゃんと勉強してほしいものです。

オオカミ少年にはならない

オオカミ少年はありもしないことを繰り返し言い立てて、庶民に恐怖をあおります。しかし、大切なのは正確な情勢判断です。情勢判断が正しくなければ対策もおかしくなります。

隣国との関係

戦後75年間、日本は幸いなことに戦争に巻き込まれることはありませんでした。でも、隣国たちとの関係がかつてないほど悪化している現在、これから先のことはわかりません。はっきりしているのは、戦後にアメリカに押し付けられた現行憲法ではこの国が守れなくなってきたということです。p.5

オオカミ少年は毎年、隣国との関係はかつてないほど悪化していると主張します。中国や韓国の政府が日本との関係を修正しようとアプローチしても「かつてないほど悪化している」という認識は変わりません。中国と国交がなかった頃の方が今よりも関係が良くなかったはずですが、オオカミ少年は歴史に興味を持ちません。そもそも彼らは日本が中国や韓国と仲良くならないことを望んでいるので、二国間関係が良くなっているという情報は排せられます。

勘違いする老人

あれだけ毎日、テレビのワイドショーで「PCR検査、全員受けなさい」、「PCR検査を受けてからすべてが始まる」みたいな言い方をしたから、PCRを治療だと勘違いしてしまうお年寄りもいるようです。若い人と比べると、一元的に入った情報をうのみにしてしまうんですね。…いまだにテレビや新聞ではウソを報道するわけがないと信じ込んでいるお年寄りも多いんです。ダマして不安をあおらんといーな。p.118

100人に1人くらいはそういう勘違いをする老人もいるかもしれませんが、若者でも100人に1人くらいはそういう勘違いをするかもしれません。こういうどうでもいい憶測を本にいちいち書いてもしょうがないでしょう。

生物化学兵器

このコロナ禍でわかったのは国防の大切さだったのではないでしょうか。

今回、海外から新型コロナウイルスという見えない敵がやってきて、日常を奪われてしまったのは、日本政府が玄関にちゃんと鍵をしてなかったから。まさに「国防」に穴があったからにほかなりません。これ、もし生物化学兵器やったらどうすんねん? 国の言うこと聞かないで県外に遊びに行っちゃうわけ? 平和ボケすぎんねん。

国が、自衛隊が、国民を守らなければ生活ができないんですよ。それなのに、戦争が起きることも生物兵器を使われることもないって性善説を信じ切って、危機はすぐ目の前まで来ています。日本の領土の中にヤツらは少しずつ足を踏み入れてきてるんやで! pp.229-30

コロナウイルスは生物化学兵器ではないので、国防の大切さなんてものはわかりません。

藁人形を作らない

藁人形論法というのをご存じでしょうか。英語のstrawman argumentの直訳ですが、批判したい人の意見を歪めて引用し、その歪められた意見に対して反論して、ほら自分の言っていることの方が正しいだろうと主張することを藁人形論法と言います。

人命は地球より重い

こんなん言うたら文句が来るかもしれませんけども、「人の命は地球より重い」とはボクは思ってません。 p.94

(新型コロナウイルス)を大病にしているのがマスコミの報道です。PCR検査をあおって、重症化しない若者を入院させて医療崩壊を招き、健常者を自殺に追い込むのは誰ですか? 「人の命は地球より重い」と言いながら、命を選別しているのではないかと思ってしまいます。 p.96

「人の命は地球より重い」と思っている人は実際にはどこにもいないのでどこからも文句は来ないでしょう。どこのマスコミが「人の命は地球より重い」と言っているのでしょうか?

非武装

「平和でいたいから、武力を捨てよう」というのは理想的なパラダイスかもしれませんが、今の時代ではそれは思考停止と言われても仕方ありません。

「平和でいたいから、戦争したないから、そのための現実的な議論しよう」

それがボクの平和論です。p.149

今どき非武装中立を唱えている日本人がどれだけいるのでしょうか? ほんこんさんは誰に対抗しているのでしょうか? もっとちゃんとした平和論を唱えましょう。

上から目線にならない

一国のリーダーとして命が狙われるかもわからない立場にいるのに、勉強不足のタレントからそんなふうに言われて、気の毒やで。…テレビ番組という公共の場で発言するからには、もうちょい勉強しなければいけません。 p.79

(タレントは)ただ、発信するからには最低限の責任は持たないといけません。それは何かといったら下調べ。事実関係をちゃんと調べもせずに事実と反するツイートをしたら、知名度があるゆえに世の中にウソを拡散してしまう恐れがある──そういう自覚が必要です。 pp.162-3

芸能人、タレントがTwitterで意見を発信するのは大切なことですけど、世間に対する影響力が大きいからこそ、もっと勉強が必要やろうね。 p.178

相手の主張がおかしいと思ったら、どこがおかしいか説明すればいいだけのことです。「〇〇は間違っている、正しくはこうだ」と反論すればいいだけのことです。とかく他人を「勉強不足」とこばかにするのはやめましょう。逆にばかにされるだけです。ほんこんさんはトランプの再選を確信していたようでこんな発言をしていました。

ほら、上から目線で偉そうなことばかり言うから、こういう恥ずかしいツイートを書いてしまうんですよ。

意味不明なことをしゃべらない

フグ

例えば、重篤化して死に至ってしまう方々は、ほとんどが高齢者であることは最近になっても一部のメディアでは触れられません。

はっきり言わせてもらえば、申し訳ないけども、今後もある程度は犠牲は伴うと思います。もちろん、自分がかかるかもわからへんし、家族や知り合いがかかるかもわかりません。でも、前に進むしかないんです。

文明というのはそういうふうに発展してきました。

フグを食べるのだって、最初は丸ごと食べて死んだ人がおったでしょう。「これは尻尾に毒あるで、尻尾残そうか」って食べたら死んだ人がおったはずです。「いやいや、尻尾やない、目ん玉や」となって、何回も、何世代も試行錯誤を重ねて、ようやく肝が危ないと気づいたのではないでしょうか。不謹慎かもわかりませんけど、人間、そういう先人の犠牲の上に文明を発展させてきた歴史があります。pp.92-93

コロナウイルスはフグの毒じゃないですよ。

戦闘機・ミサイル開発

ワクチンはもちろん、戦闘機にしろミサイルにしても、自分の国を守るものは自国で作らないといけません。…もちろん、それがまた経済回すことになるし、国民の安心にもつながります。それが量産できるようになったら、世界に渡って、世界の人がまた経済を回してくれます。 p.138

日本が戦闘機やミサイルを自国で作ったら、それが世界に渡って、世界経済に貢献するんだって。じゃあ自国で戦闘機やミサイルを作っている中国はすでにかなり世界経済に貢献しているのでしょうね。

ほんまの権力

ボクら芸人が一番やったらあかんのは、お客さんのことを考えないこと。それってマスコミも同じはずです。今のマスコミ、お客さんのことを無視してるじゃないですか。「知る権利」は憲法でも保障されている国民の最大の権利の一つです(憲法21条「表現の自由」には「知る権利」を保証するという意味が含まれています)。国民主権なのに、国民をないがしろにしています。文句を言うと、マスコミの人間も「我々も国民や」って言い分けするんでしょうけど、立ち向かうなら、ほんまの権力に向かってくれ。ほんまの権力、知ってはるでしょ? p.155

日本のほんまの権力? 安倍晋三率いる自民党に決まっているじゃないですか。えっ、ちがうの?

お笑い

きれいごとをいうわけやないけど、やっぱり「お笑い」が文化レベルで日本と韓国、台湾、中国などとつながっているので、それが世の中の力になればいいとは思います。 p.226

「音楽で世界平和」と同レベルの発言ですが、だったらお笑いやれよという話です。ほんこんさんは、思いつきでしゃべらず、ちゃんと論理的に話す癖をつけた方が良さそうです。

当たり前のことをしゃべらない

1000万人殺したら

「1人殺したら殺人、1000万人殺したら英雄」という言葉があります。いやいや、違うねん。「1人亡くなっても、1000万人を助ける」ほうがボクはいいと思っていますから。それがほんまの英雄じゃないでしょうか。 p.94

そんな言葉はありません。1人の命よりも1000万の命の方が大事? こういう1万人中1万人が「そーですね」と返答するしかないどーでもいいことをいちいち力説されても困ってしまいます。

スウェーデンでは

スウェーデンには「人間は年取って必ず死ぬもの」という哲学が根付いているので、多くの人は延命治療を望まないし、亡くなった方の半数以上は介護施設入居の高齢者だそうです。 p.134

そーですね。でもスウェーデン以外の国でも「人間は年取って必ず死ぬもの」ということになっていると思いますよ。

適当なことをしゃべらない

自動車や電化製品

今の日本には、昔の自動車や電化製品などのようにお金を生み出すような成長産業は見当たりません。それで観光立国を目指して、外国からのインバウンドを稼ぎ頭にしてきましたが……なんか嫌なんですよね、外国頼みというのが。 p.139

自動車と電化製品も外国頼みじゃないのですか? 2019年のトヨタの新車販売台数は1074万台ですが、国内販売はその1/4もありません。

身代金ビジネス

北朝鮮は「ビジネス」としてやってるとボクは思ってます。拉致をしておいて、お金くれたら返したるって身代金ビジネスですよ。 p.145

じゃあ金払えばいいじゃん。それとも拉致被害者の命よりもお金の方が大事というのですか?

企業トップ

国益よりも自らの利益しか考えてない企業のトップが多すぎますからね、日本は。 p.210

海外の企業のトップは自らの利益よりも国益を考えるそうです。

総論

本人、ちゃんとわかっているじゃん。

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