吉本の東野幸治さんが司会の『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』というニュース情報番組が関西で放映されています。福岡でも九州朝日放送(KBC)が放映していたのですが、2020年9月に放映中止しました。私はジャニーズとお笑い芸人が司会を務める情報番組を見ないので、別にそれはかまわないのですが、たまたま土曜日のお昼にテレビをつけたらこの番組の終了間際で、ほんこんさんが新著の宣伝をしていました。その数週間後にこの本を本屋で見かけたので、購入して読んでみました。ワニブックスPLUS新書の『コロナと国防 – ちょっと待て、こんな日本に誰がした!』です。
話が突然変わるので非常に読みづらく、また、ほんこんさんは接続詞の使い方がかなり適当なので最後まで読み終えるのが大変でした。例えば、以下の文章。
「だからこそ」は条件と結果を結びつける順接の接続詞なので、ほんこんさんは表現の自由が憲法で許されているからデマやウソはいけないと主張していることになります。そんなことはないです。憲法で表現の自由が保障されていようがいまいが、デマやウソはよくないです。
私と同じようにこの本の読者でこの本をイマイチと思った人は多数いるでしょうが、ほんこんさんのファンから「じゃあ、どうイマイチなんだ」と言われて、それにうまく返答できる人は意外と少ないかもしれません。学術書であれば因果的説明をする場合も反証可能性がある形で議論するので反論もしやすいですが、一般書、特に新書の場合はどう内容を評価すべきかわからない人も多いかと思います。そこで、今回はほんこんさんの『コロナと国防』をテキストにして、学術的な議論でない場合の議論の読み方と、学術的な議論ではない場合でも従うべき議論の仕方というのを話してみたいと思います。
議論の読み方─主要な議論が何か見つける
『コロナと国防』は話がすぐ脱線するので、主題が何かわかりにくいのですが、よく読むとタイトル通り「コロナと国防」が主題であることがわかります。コロナウイルスが国防とどう関係するのか? ほんこんさんはかなり大胆な主張をしています。
「敵と武力で戦うばかりが戦争じゃなくて、こういう病気との闘いも戦争。」p.204
「今は感染症は厚労省、サイバーテロは警察、生物化学兵器は自衛隊、防衛省と三つに分けてますが、国防という観点からすると、このすべてを自衛隊の一つに集約するべきなのではないでしょうか。」p.195
「感染症は、病原体やウイルスなど見えない敵との戦いであることからいえば、それは間違いなく有事です。有事にはやっぱり有事の専門家が必要です。日本で有事の専門家といえば自衛隊しかいません。」pp.195-6
「新型コロナウイルスのパンデミックというのは、見えない敵と戦わなくてはならない、まさに「戦争」です。しかし、憲法9条で「戦争の放棄」を謳っている日本では、ウイルスとの戦争でも満足に戦えないことが白日の下にさらされました。憲法には、こういった非常事態になった場合の統制や決まり事が完全に抜け落ちているのです。」p.233
「こうした背景から、ボクは日本に求められるリーダー像として、トップダウンで国を動かせるような、ある意味で強制力を持った「独裁者」が理想だと思っています。あくまでも民主主義ではあるんですが、ある程度強引なこともしなければ緊急事態に対処できないので、ゆる~い独裁国家がいいのではないでしょうか。…ゆる~い強制力に必要なもの──そのひとつが「軍隊」です。」pp.49-50
「コロナは外敵。外敵に立ち向かうのは有事。有事だから自衛隊。今の憲法では自衛隊が十分に活動できない。だから憲法九条改正。さらに軍隊を有効に活用するために独裁者を作るべき」というのがほんこんさんの主張です。
有事では自衛隊が対処すべきという主張は正しいです。でもわたしは、コロナ対策がうまくいっていないからと言って、日本の国防が穴だらけとは全く思いつきもしませんでした。だって感染症対策は国防ではないですから。感染症のプロが集まっているのは厚生労働省です。厚生労働省に不手際があったからといって(実際、よくあるのですが)、だから代わりに防衛省がコロナ対策の指揮をとるべきということにはなりません。
コロナ対策を国防と定義し、コロナ対策は国防だから防衛省に任せろ、というのはただのトートロジーですが、ほんこんさんがまったく実証的議論をしていないというわけではありません。彼は防衛省がコロナ対策で指揮をとるべき根拠として、自衛隊中央病院で院内感染が起きなかったことをあげています。
どこの誰が「世界レベルの奇跡」と言っているのか知りませんが、自衛隊中央病院で院内感染が起きなかった理由については以下の記事がわかりやすいです。自衛隊中央病院が有事の対応をしていなかったからたまたま院内感染が起きなかっただけと説明されています。
自衛隊が感染症対策を一番うまく実施しているので自衛隊に任せるべきという主張は当然トートロジーではありません。自衛隊がうまくコロナ禍に対応できていなければこの主張は間違いであるという反証可能性のある言明です。となると、自衛隊が上手く対応できていない事例があれば、ほんこんさんは自らの主張を引っ込めないといけなくなります。果たして彼はそれができるのでしょうか。反証事例を一つだけ載せておきます。
次に「議論の読み方」について詳しく見てみます。相手の議論が正しいかどうか判断するためには、間違いがないかどうか批判的に見る必要があります。そのためには、①理論的、②実証的、③メタ理論的、な問題に注目する必要があります。
議論の読み方─間違いがないか批判的に見る
議論の間違いには、
─実証的
─理論的
─メタ理論的
の3つのレベルがあります。以下、『コロナと国防』をテキストとして利用して議論の間違いの探り方を見てみます。
実証的問題─データを探す
主張が間違っていないかどうか判断するのに一番手っ取り早い方法は、主張が事実に合致していないか確認することです。ひろゆき風に言うと、「なんか、そういうデータあるんですか?」
では、ほんこんさんの主張が実証的に正しいかどうか探ってみましょう。
─自粛警察
ほんこんさんによると、自粛警察的活動をするのは妬みからだそうです。しかし、ほんこんさんは「オレは我慢してるのに」ではなく、「みんなしっかりしているのに」、「みんなに迷惑をかけるかもしれないのに」、「今はみんながまんしているのに」の可能性を全く無視しています。批判したい相手の行動を説明するのに状況的な面を無視して、その人の個人的な特徴や性格などの内的要因のせいにすることを心理学では「根本的な帰属の誤り」(Fundamental Attribution Error)と言います。他人が大学受験に失敗すると、「頑張りが足りんかった」とすぐ批判するのに、自分の場合は「家が貧乏だから良い予備校に行けなかった」と環境的要因のせいにするのが「根本的な帰属の誤り」です。他人を批判したくなったら、すぐにその人の性向を批判せずに、まずはその人の置かれている状況が何か考える癖をつけるようにしましょう。休業していないお店に抗議をしている人は妬みからと憶測する根拠は特に見出せません。
─日本人論
ほんこんさんによると、日本人はのんきなので身近に起こらない限り他人事で、親身に考えようとせず、日本人以外はのんきじゃないので遠く離れたところであったことでも自分の事のように親身に考えるそうです。それは初耳です。なんかそういうデータあるんですか?
─世界の軍事の常識
また、適当なことを…。どうもほんこんさんは、1982年に起きたフォークランド紛争で、サッチャーが戦時内閣に財務大臣に入れなかったエピソードをどこかで聞いてこう主張しているみたいですが、これは別に世界の軍事の常識ではありません。当然のごとく、お金がなければ戦争を遂行することはできませんから。戦争において財政運用が非常に重要なことがわからない人はまずは日露戦争について勉強しましょう。
─コロナウイルス
ほんこんさんによると、先進国はどこでも(日本を除き)CDCみたいな感染症対策の総合研究所があり、それらはすべて日本の国立感染症研究所よりもしっかりしているそうです。どこから得た情報なのでしょうか?
─自由よりも国防の方が大事
ポーランドにはシベリア孤児記念小学校という学校があり、そこでは日本語教育もされているのですが、どうもほんこんさんはポーランド全土の小学校で『君が代』が歌われていると思い込んでいるようです。ちなみに1944年のワルシャワ蜂起はナチス・ドイツに対して行われましたが、ナチス・ドイツと同盟していたアジアの国はどこでしたっけ?
─陰謀論
わたしもスパイ防止法の反対論には過剰にリスクを見積もっているものが多数含まれているようには思いますが、ほんこんさんには反対論者が工作員に見えるようです。これも「根本的な帰属の誤り」っぽいです。「スパイ防止法のような素晴らしい法律に反対する人はどこかおかしい。そうだ、あいつらは工作員だから反対しているに違いない」という論法です。
─独裁者
ほんこんさんによると、アメリカでコロナウイルス感染が増えたのは「独裁」ではないからだそうです。ということは、だれが大統領だったとしてもアメリカはコロナウイルスを抑えることはできなかったということになります。トランプ政権時に30万以上のアメリカ人がコロナウイルスで死のうが免責されます。アメリカが独裁国でない責任を負う必要はないからです。ところでほんこんさんには感染拡大封じ込めに成功しているニュージーランドや台湾が独裁国に見えるのでしょうか?
理論的問題─矛盾がないか探る
理論的主張の問題点は実証的に間違いがないか探るだけでなく、理論内で矛盾がないか探る事でも明らかになります。以下、ほんこんさんの議論の理論的問題点をいくつか見てみましょう。
─核兵器保有について
ここでほんこんさんは北朝鮮が強気な態度をとれるのは核兵器を保有しているからと主張しています。これは反証可能な主張です。この主張が正しければ、北朝鮮は核保有する前(北朝鮮が核兵器の保有宣言をしたのは2005年2月10日なのでそれ以前)は、あまり強気な態度をとれなかったということになります。むろん、そんなことはありません。ほんこんさんに「北朝鮮は2005年以前はおとなしかったのですか?」と尋ねたら、そんなことはないと返答するはずです。だとすると、北朝鮮が強気な態度をとれるのは核兵器を保有しているからではないということになります。
ここでもほんこんさんは反証可能な主張をしています。アメリカは相手国が核保有国だと武力衝突に慎重になるという仮説です。この言明が正しければ、アメリカは2005年以前までは北朝鮮に対して武力衝突することに慎重ではなかったという言明も正しいことになります。これについては1994年の北朝鮮危機を示せば簡単に反証できます。アメリカが北朝鮮に対して慎重なのは、北朝鮮が本気になれば1万両以上ある大砲および多連式ロケット砲でソウル市を簡単に壊滅することができるからです。
─憲法改正
これも理論的主張です。ほんこんさんは日本が憲法を改正し、軍隊を持ったら(注: ほんこんさんは自衛隊を軍隊ではないと主張しています)、尖閣諸島にたびたび領海侵犯する中国がおとなしくなると考えているようです。この仮説が正しいかどうかは、まだ起きていないことなので実証テストをすることはできませんが、他の言明も確認することで理論的に矛盾していることを言っていないか確かめることはできます。例えば彼は、次のようなことも言っています。
あれ、中国や北朝鮮は日本に戦争をしかけないのですか。じゃあ、なんで日本が憲法改正をして軍隊を持たないといけないのですか?
メタ理論的問題─先行条件を探す
理論的主張をする場合にすべてを変数扱いにすることはできません。実際には何もかもが変わりうるのですが、分析をする際にはその多くを独立変数(independent variable)ではなく先行条件(antecedent condition)扱いにし、変わらないものと見なし、分析の対象外にします。ここで先に説明した「根本的な帰属の誤り」を思い出してください。誰かが行った事に問題があると感じた場合、その人の属性を問題視し、その本人を批判することもできますが、当人が置かれた外的要因のせいにすれば、その人を批判の対象外に置くことができます。ほんこんさんは安倍元首相が大好きなようなのですが、けっこう安倍政権の政策批判もしています。そうなると、安倍晋三批判に向かっておかしくないのですが、ほんこんさんは「悪いのは安倍さん以外にある」に徹します。要するに、ほんこんさんは、安倍元首相の政策手腕を独立変数ではなく先行条件に置くことで、彼を批判の対象外に置いています。それがどのようなものであるか見てみましょう。ほんこんさんは政府のコロナウイルス対策には問題があったと主張しています。
だとすれば、その一番の責任は政府の長である安倍晋三にあるということになりそうですが、ほんこんさんは批判の矛先をほかの人に向けます。
─安倍首相は悪くない
安倍前首相はすべてわかっているのだそうです。全知全能であれば批判の対象にしようがないですね。
─悪いのはスタッフ
ほんこんさんは安倍首相の会見に不満があるようですが、なぜか批判の対象が安倍首相には向きません。常にほかの人に向きます。ここでは「会見の原稿を作ったスタッフ」が悪いと言っています。
─悪いのは大臣
無能な大臣を任命した安倍首相には責任がないようです。
根本的には安倍さんの責任なのに、安倍首相には文句を言うなと主張しています。
─悪いのは野党
現自民党政権の政治が悪いのは野党のせいと言い始めるほんこんさんでした。
議論の仕方─すべきでないこと
次に、『コロナと国防』で散見される「議論をする際にすべきでないこと」を見てみます。皆さんも何か主張する際にほんこんさんの真似をしないように気をつけてください。「人のふり見て我がふり直せ」です。
わからないことをわかったと思わない
わからないことがわからないとわかることが大事です。わからないことをわかったと思わないように気をつけましょう。要するに思い込みをしないことです。
経済学
ほんこんさんはMMT理論の信奉者です。MMT理論は、自国通貨を発行している国ではいくら財政赤字になろうが、国債残高が増えようがインフレ率が高くならない限り、政府はいくら財政支出してもかまわないという主張をしています。
「あのおっちゃん」とは竹森俊平のこと? それはさておきほんこんさんはMMT理論を理解できていると自負しています。 私は経済学が専門ではありませんが、日本語と英語どちらでも経済学の授業をとったことはあります。1000ページ近くあるポール・A・サミュエルソンのEconomicsも読みましたが、その程度の経済学の知識(マクロ経済学についていえば、学生の時にIS-LM分析くらいは一応勉強したことがあるけど、その内容をすぐには思い出せない程度の知識)ではMMT理論の良し悪しなど到底判断できません。せいぜいできるのは、ポール・クルーグマンら著名な経済学者がこぞって批判している理論を軽々しく受け入れないように気をつけるくらいなものです。経済学の教科書を読んだこともないであろうほんこんさんがMMT理論を理解できるとはすごいことです。財政支出を拡大してクラウディング・アウトは起きないのでしょうか? ひどいインフレが起きたら、将来世代が国債の負担を負うのもかまわないのでしょうか? 無駄な財政支出(要するに乗数効果の低い公共投資)を防ぐ方策をMMT理論は持っているのでしょうか?
ほんこんさんは本当にMMT理論を理解できていますか?
100万円の車と100円のペットボトルの水のどちらもが税率10%なのはおかしいと主張していますが、その根拠の説明はいっさいありません(だからどちらの税率を上げろと主張しているのかもわかりません)。消費税を10%から5%にしても消費量が2倍に増えたら10%になる? 5%と5%を足したら10%になると計算しているのでしょうか? ちなみに消費税が10%から5%に下がる(5%から10%に上がる)と売り上げが2倍に上がる(1/2に下がる)ほど価格弾力性が高い商品はありません。110万円の車が105万円に値下げしたら売り上げが2倍に増えますか? 105円のペットボトルの水を110円に値上げしたら売り上げが1/2に下がりますか?ミクロ経済学を習ったことのないであろうほんこんさんは需要の価格弾力性の意味もわからないでしょうが、それ以前に中一数学からやり直して「割合」の勉強をした方がよさそうです。
公衆衛生
ほんこんさんはPCR検査についてかなり積極的に発言をしているのですが、最も初歩的な感度と特異度の違いも理解できていないようです。感度というのは実際に陽性である人の中で検査が陽性になった人の割合です。つまり感度が70%であれば、3割の人が陽性なのに間違って陰性と出ます。しかし、感度は「感染していないのに陽性と判断された人」の割合を何も説明しません。どうもほんこんさんは感度が70%だと、コロナウイルスに感染していないのに陽性と判断される確率が3割と思い込んでいるようです。もちろんそんなわけはありませんから。実際に陰性である人の中で検査が陰性になった人の割合は特異度と言います。通常、陽性なのに陰性と判断される確率よりも、陰性なのに陽性と判断される確率は圧倒的に小さくなるので、コロナウイルスのPCR検査の特異度は70%よりはるかに高いことが予想されます。実際、多くの識者はPCR検査の特異度は99%以上だと推測しています。おそらくほんこんさんは偽陽性と偽陰性の区別もついていないのかと思われます。数学がかなり弱そうなので陽性的中率と陰性的中率の計算もできなさそうです。日本国民の大半がわかっていないのでそれ自体は特に問題はないですが、ほんこんさんは本人がわかっていないことについても偉そうに口を出すから困ったものです。
安全保障論
ほんこんさんは抑止の意味がまったくわかっていないようです。「敵地のミサイル発射基地を攻撃して、発射を抑止する」? 攻撃するのに抑止とは全くの語義矛盾です。飛んでくる物を切り落とすのが「拒否的抑止」で、敵の武器その物をまっぷたつに斬るのが「懲罰的抑止」? 安全保障論のテキストを一冊も読んだことのない人がテレビで日本の安全保障を語るのですから困ったものです。中国や北朝鮮からミサイルが日本本土に飛んで来たらすでに抑止は失敗しています。敵の武器をまっぷたつに斬るのは抑止が失敗した後に行われます(つまり、すでに抑止は失敗しているので実際に敵の武器を破壊する意義はほとんどありません)。抑止とは相手が攻撃することで生じるコストを高めるか、ベネフィットを下げることで攻撃そのものを思いとどまらせることを言います。懲罰的抑止とは、相手国が攻撃をしたらその報復として相手に耐えがたい打撃を与えると宣言することで、相手に攻撃を思いとどまらせることを言います。拒否的抑止では、軍事的攻撃を防衛する能力を高めることで、攻撃しても無駄という認識を相手国に持たせることで、相手国の攻撃する意思を下げます。つまり、懲罰的抑止では相手国のコストを上げ、拒否的抑止ではベネフィットを下げることで、相手国からの攻撃を防ぎます。ほんこんさんが妻に浮気されないように自分の魅力を高めたり、浮気したらすぐ離婚するぞと脅すのが抑止政策です。浮気する妻を切り落としたり、妻が浮気しそうな男性を前もって真っ二つに斬るのは抑止政策ではありません。言い換えると、行使するという脅しで現状を維持しようとするのが抑止であって、実際に武力を行使して現状維持を図るのは抑止ではまったくありません。ほんこんさんは防衛省が大好きなようなので、一度「抑止 防衛省」をググって、抑止理論をちゃんと勉強してほしいものです。
オオカミ少年にはならない
オオカミ少年はありもしないことを繰り返し言い立てて、庶民に恐怖をあおります。しかし、大切なのは正確な情勢判断です。情勢判断が正しくなければ対策もおかしくなります。
隣国との関係
オオカミ少年は毎年、隣国との関係はかつてないほど悪化していると主張します。中国や韓国の政府が日本との関係を修正しようとアプローチしても「かつてないほど悪化している」という認識は変わりません。中国と国交がなかった頃の方が今よりも関係が良くなかったはずですが、オオカミ少年は歴史に興味を持ちません。そもそも彼らは日本が中国や韓国と仲良くならないことを望んでいるので、二国間関係が良くなっているという情報は排せられます。
勘違いする老人
100人に1人くらいはそういう勘違いをする老人もいるかもしれませんが、若者でも100人に1人くらいはそういう勘違いをするかもしれません。こういうどうでもいい憶測を本にいちいち書いてもしょうがないでしょう。
生物化学兵器
コロナウイルスは生物化学兵器ではないので、国防の大切さなんてものはわかりません。
藁人形を作らない
藁人形論法というのをご存じでしょうか。英語のstrawman argumentの直訳ですが、批判したい人の意見を歪めて引用し、その歪められた意見に対して反論して、ほら自分の言っていることの方が正しいだろうと主張することを藁人形論法と言います。
人命は地球より重い
「人の命は地球より重い」と思っている人は実際にはどこにもいないのでどこからも文句は来ないでしょう。どこのマスコミが「人の命は地球より重い」と言っているのでしょうか?
非武装
今どき非武装中立を唱えている日本人がどれだけいるのでしょうか? ほんこんさんは誰に対抗しているのでしょうか? もっとちゃんとした平和論を唱えましょう。
上から目線にならない
相手の主張がおかしいと思ったら、どこがおかしいか説明すればいいだけのことです。「〇〇は間違っている、正しくはこうだ」と反論すればいいだけのことです。とかく他人を「勉強不足」とこばかにするのはやめましょう。逆にばかにされるだけです。ほんこんさんはトランプの再選を確信していたようでこんな発言をしていました。
ほら、上から目線で偉そうなことばかり言うから、こういう恥ずかしいツイートを書いてしまうんですよ。
意味不明なことをしゃべらない
フグ
コロナウイルスはフグの毒じゃないですよ。
戦闘機・ミサイル開発
日本が戦闘機やミサイルを自国で作ったら、それが世界に渡って、世界経済に貢献するんだって。じゃあ自国で戦闘機やミサイルを作っている中国はすでにかなり世界経済に貢献しているのでしょうね。
ほんまの権力
日本のほんまの権力? 安倍晋三率いる自民党に決まっているじゃないですか。えっ、ちがうの?
お笑い
「音楽で世界平和」と同レベルの発言ですが、だったらお笑いやれよという話です。ほんこんさんは、思いつきでしゃべらず、ちゃんと論理的に話す癖をつけた方が良さそうです。
当たり前のことをしゃべらない
1000万人殺したら
そんな言葉はありません。1人の命よりも1000万の命の方が大事? こういう1万人中1万人が「そーですね」と返答するしかないどーでもいいことをいちいち力説されても困ってしまいます。
スウェーデンでは
そーですね。でもスウェーデン以外の国でも「人間は年取って必ず死ぬもの」ということになっていると思いますよ。
適当なことをしゃべらない
自動車や電化製品
自動車と電化製品も外国頼みじゃないのですか? 2019年のトヨタの新車販売台数は1074万台ですが、国内販売はその1/4もありません。
身代金ビジネス
じゃあ金払えばいいじゃん。それとも拉致被害者の命よりもお金の方が大事というのですか?
企業トップ
海外の企業のトップは自らの利益よりも国益を考えるそうです。
総論
本人、ちゃんとわかっているじゃん。